NHKが東京の100年のモノクロ映像をカラー化して
放送する番組を見た。
明治時代末期の庶民の笑顔の強烈さ、大正期の
銀座のモダンガールのファッションのカラフルさから、
支那事変以降の千人針を縫う女性たちへの変化、
色つきの関東大震災の炎や、東北震災のときと
変わらぬ静かに列を作る庶民の公共性、
雨の神宮外苑での学徒出陣の色彩のなさと
東京オリンピックの色彩との対比、
すべてがタイムトラベルをするように生々しかった。
日本人は長所も短所も全然変わらないということが
よく分かる。
ただ一点、あのような屈託ない笑顔だけが
消えたなと思った。
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