『大東亜論』は人物が多すぎて、コンテの段階から
顔を描き分けつつ、表情まで描いて
おかないといけない。
物語はそれが特性で、表情の変化で語る
言葉が多い。
だから『大東亜論』のコンテはコマ割りと
ネーム入れをしてから、登場人物のラフ絵を
入れる段階が丸一日かかる。
その段階で細かいユーモアが出てきたりするのが、
物語ならではの描き方になる。
秘書みなぼんにキャラの相関図の第二弾を
作ってもらっているが、どんどん増えていくので、
一人増える度に貼りつけるようにしてほしい。
『大東亜論』コンテはすでに完成して、今は
『ゴー宣Special』のコンテに入っている。
昨日は秘書から誕生日のプレゼントもらった
レディー・ガガのDVDを見ながら仕事したが、
バックステージにライザ・ミネリが訪ねてきて
ガガと抱擁しているのを見て感動した。
ガガがライザ・ミネリに、あなたに影響されたのよ
と言っていたが、アメリカのショー・ビジネスの
世界も、こうやって若い世代が先達から継承した
表現力を発展させていくのかと感心した。
もう一枚、テイラー・スウィフトのDVDもくれたので、
こちらも見たが、可愛いし美しいし、
ルックスの魅力が凄まじい。
これで歌唱力も備わっているのだから、
やっぱり歌の才能においては、美空ひばり亡き後の
日本人は、白人や黒人に敵わない。
テイラーのギター一本の弾き語りが、あれほど
心に沁みて聴かせるとは、本当に参った。
日本人の61歳にもなる一人の漫画家が、
自分の歌に聞き惚れているとは、
テイラー・スウィフトは夢にも思うまい。
文化は凄いよ、文化は!
歴史戦とか言って、「オラたち、悪いことしてない」と
必死で説得したがってる無能な奴らが
哀れでしょうがない。
アメリカに原爆落とされても、アメリカ人の歌や
映画という文化には敬意を抱かざるを得ない。
日本人が勝てるのは漫画だ。
つまり浮世絵が西洋の画家に巨大な影響を
与えたように、今は漫画こそが日本の強力な
文化なのだ。
誰も言ってくれないからあえて言うが、
『ゴーマニズム宣言』という漫画も、世界で唯一の
表現スタイルである。
漫画と政治評論と思想が一体化した、極めて
個人色の強いこの表現は、他の国には
生まれないだろう。
日本人への敬意を高められる文化は、
漫画と和食である。
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