NHK朝の連ドラ「ごちそうさん」が本当に素晴らしい。
徐々に戦時体制が厳しくなる様子を見事に描いている。
最初は召集令状が来た若者に
「おめでとうございます」と躊躇しながらも言い、
「ばんざい」を三唱して見送っていた主人公・め以子が、
自分の息子が海軍のコックに志願したときには賛同しない。
だが戦時中の実存が得られない生活と、
自分の腕が振るえる海軍の生活を比較して、
志願したがる息子に同意を示す父親がいる。
戦時中の矛盾を、単純な左翼史観からではない角度で描き出す
「ごちそうさん」は見事な作品だ。
自称保守やネトウヨはこういう作品を見る知性がない。
ナショナリズムがあまりにも単純化して、
葛藤がなくなってしまったのが問題なのだ。
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