「ゴゴスマ」というワイドショーで、金慶珠は、この時期にわしが山尾・倉持のコンビを復活させた理由について、こんな邪推をしている。
「小林さんがね、非常に長年テレビに出られてて、もうとにかくこの議論を何とか注目させながら、自分たちの思っているところを発信させたいというところの匂いがすごくするんですよ」
金慶珠は、人には「公心」というものがあるということが理解できないようだ。
人には「私心」しかないという感覚なのだろう。
そもそも金慶珠は、現在の改憲を巡る状況について、完全に無知である。
既に改憲勢力は衆参両院で発議に必要な3分の2の議席を確保している。
安倍政権は、年内に自民党内で改憲素案を取りまとめ、年明けの通常国会では各党にその改憲素案を提出する意向だ。
そうなると、最短で4月には発議が行われる。
国民投票は発議の後、2か月から6か月後の間に行われる規定だから、最短では6月には国民投票が行われ、これで有効票数の過半数が賛成すれば改憲成立である。
安保法制の時も共謀罪の時もそうだったように、とにかく議論をさせず、短期間で強引に強行してしまうのが安倍政権の常套手段だ。
だから今回も最短スケジュールで押し切る可能性が極めて高いと見ておかなければならない。
もう猶予はないのだ。
自衛隊が「軍隊未満」のまま、米軍の下請け組織となって世界のどこまでも戦争に行かなければならなくなる、最悪の改憲があと半年ちょっとで行われてしまうのだ!
この事態を前に、ただ「改憲反対」だの「護憲」だの言っていても全く意味はない。もう3分の2を取られているのだから。
それを阻止するには、自民党よりも先に改憲の論点整理を提出し、発議の前に議論に引っ張り込むしかない。
発議の前ということは、年明けの通常国会開会前。
つまり年内にやらなければならないということだ!!
時間が全くないのである!
だから、緊急に山尾氏と倉持氏はタッグを復活させなければならなかったのだ。
私利私欲はない。
100%「公のため」である!
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