産経新聞の一面の見出しが「玉座を胸壁となすなかれ」とタイトルをつけ、政府の意向を忖度しただけの有識者会議(天皇の公務の負担軽減に関する有識者会議)の最終報告を高評価している。
それにしても阿比留瑠比の知性の劣化は留まるところを知らない。
「玉座を胸壁となすなかれ」なんて言葉はねつ造である。
尾崎行雄は、大正2年、桂内閣の「天皇の政治利用」を批判して、こう言ったのだ。
「彼等は、玉座を以て胸壁と為し、詔勅を以て弾丸に代へて政敵を倒さんとするものではないか」
桂太郎は度々、大正天皇の詔勅を仰ぐことで、政敵を排除し、自分の権力を守っていた。
尾崎はこれを批判したのである。
現在、天皇退位問題で、民進党が天皇の詔勅を仰いで、自民党を倒そうとしたのか?
尾崎行雄の言葉は、天皇の真意を忖度してはいけないとか、天皇のお言葉を引用してはいけないという意味ではない。
そのような思考回路は、戦後、宮沢俊義憲法学に洗脳された極左イデオロギーに過ぎないのだ。
つまり安倍政権も産経新聞も、GHQの憲法観より、もっと左寄りの、「戦後レジーム」に100%嵌った極左憲法学に逆戻りしてしまったということだ。
阿比留瑠比は、天皇の譲位の意向を宮内庁が首相官邸に伝えてこなかったと言っているが、これもデマじゃないか。
宮内庁が伝えたのに、官邸が無視し続けたから、陛下の「国民に向けたお言葉」になったというのが真相だ。
デマばっかりだよ、阿比留くん。
知性ゼロの阿比留くんには、「SAPIO」の『ゴー宣』で、もっと詳しく、似顔絵付きで、描いてあげよう。
阿比留くんは本当に教養がないねえ。
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