毎日新聞に三浦瑠麗氏の「皇室の安定考え女性宮家を」
というインタビュー記事が載っている。
月日が経つごとに、三浦氏の皇室問題に対する意見は
明確になっていく。
この辺が三浦氏の頭脳明晰なところだろう。
三浦氏は有識者会議を特例法による一代限りの退位に
誘導しようとしていると批判する。
退位は皇室典範改正によるべきとし、「特別立法による
一代限りの退位は、本来重要な問題である天皇の交代を、
例外的で不安定な状況においてしまう」と言う。
「退位につて、その都度議論することを前提にすると、
いろんな思惑が絡み、天皇ご一家の個人的な内情が
ないがしろにされかねない」という三浦氏の意見はリベラルの
立場から天皇ご一家の人権に配慮した正論だ。
「皇室典範の改正の中身は、天皇の家族で退位を協議して、
皇室会議で認めるという方式を盛り込めばいい。」というのも
三浦氏らしい見解だ。
さらに「皇室典範改正では、女性宮家を認めるべきだろう。
また、皇位の男系継承をを保持することには、特に合理性
がない。身分差別を認めておきながら、男性に限るという
必然性はないからだ」と言う。
そして「男系継承を維持するため将来、70年以上前に
皇籍離脱した家の人を、男性だから天皇にするのは、
普通に考えて国民の尊敬を集められない」と結んでいる。
三浦瑠璃氏はグローバリズムに関する見解が違うが、
敵意を持つような相手ではない。
井上達夫氏にもわしにも、自分と違うところは違うと
主張する論客である。
皇位の問題ではリベラルであるにも関わらず、しっかり
尊皇的な見解を述べてくれる、ありがたい存在である。
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