TPPについての勉強をしている。
トランプはすでに脱退を表明したが、それでも安倍政権は
TPP関連法案に固執して、衆議院本会議を通過させて
しまっている。 

こうまで政府がTPPにこだわるのは「TPP対策費」が
平成28年度には5000億円規模に膨れ上がり、すでに
TPP利権」が出来ているかららしい。
農家向けの選挙対策費にバラまかれるカネなのだ。
この利権に関わる者たちはなんとしても年内のTPP批准に
こだわるわけだ。 

トランプはYouTubeの動画でTPP離脱を表明した。
だが安心はできない。
副大統領のマイク・ペインが自由貿易推進主義者だからだ。
TPPの再交渉を表明するかもしれないし、日米だけの
FTA交渉を求めてくるかもしれない。
FTA交渉ではアメリカはもっと厳しい要求をしてくるだろう。 

本当はアメリカ国内の労働者も自由貿易を望んではいない。
食うか食われるかの競争をして、結局、富を収奪するのは
大企業だけで、格差がもっと拡大するだけなのだから。 

日本国民のほとんどはTPPの合意文書の内容を知らない。
そもそも政府はこの文書をほとんど黒塗りで提出しているから、
完全には分かりようがないのだ。
ようするに政府は合意条件を国民に知られる前に、さっさと
TPPを締結してしまえと思っているのだ。 

トランプは来年、果たしてTPP再交渉を言って来るか、
FTAを言って来るか、全く分からない。
だが時間の余裕は出来たと言える。
今後、現在のTPPの内容をなるべく国民に知らせていって、
自由貿易というものの恐ろしさを認識してもらわねばならない。
よってライジングでは毎回、少しずつこれを知らせていく
『ゴー宣』を書いていく。
それをさらに多くの人々に警告する方法も考えていこう。 

自由貿易・グローバリズムは決して弱者の底上げにはならない。
ひたすら格差を拡げ、中間層が崩壊し、地域の共同体が
消滅して、国家を衰退させていくことになる。
実は国会議員ですら、現在のTPPの条件を知らないままだ。
国民はこの恐ろしさに気づかねばならない。
国会議員はほとんどが馬鹿であり、勉強をしない連中なのだ。
国民が気づかねば、政府に騙されるだけである。

 

 

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