米軍のヘリパット移設工事の現場で、抗議活動をする市民に
向かい、機動隊員が「土人」「シナ人」と差別発言をしている
ニュース映像を見た。
20代の男性隊員が「どこをつかんどるんじゃ、ぼけ、土人が!」
と凄んでいる。
別の機動隊員は「黙れ、シナ人!」と叫んでいる。
これは完全にネットに影響されている人間だ。
いわゆるネトウヨである。
沖縄県民は戦前から「土人」と差別されていた歴史がある。
ネット民は自分が沖縄の住民だったら?と想像することが
出来ない。
もし自分の祖父母から、「昔はヤマトンチューから土人と
呼ばれて見下されておった」とか聞いていたら、どんな
気持ちがするか?と想像することが出来ない。
想像力が完全に欠如しているのだ。
そして、沖縄の歴史を知らない。
頭が悪いから勉強も出来ない。
例えば、わしの『沖縄論』を読んでみればいいのだが、
漫画とはいえども文字数が多いから、読めないのだ。
頭が度外れて悪いから、ネットの「罵詈雑言」しか読めない。
「罵詈雑言」だけが脳にインプットされた人間なのだから、
「差別」の重さがさっぱり分からない。
ならば、わしの『差別論』も漫画なのだから、読んでみれば
いいのだが、やっぱりネットの「罵詈雑言」だけが唯一の知識
となった彼らには読めないだろう。
ネットは人間の感情をとことん劣化させる。
「罵詈雑言マン」ばっかり生み出してしまう。
そもそも未開発国の辺境に住む「土人」は、近代合理主義的
な頭脳は持っていないかもしれないが、「慣習」という「知恵」
を持っている。
馬鹿にした者ではないのだが、日本では差別的な感覚で
「土人」を使ったので、差別語になっている。
沖縄の住民を「土人」と罵っている彼は、自分で気づいてない
だろうが、近代合理主義も、慣習も、モラルも持たない
「餓鬼」に過ぎない。
そういう人間をネットは作り出すのだ。
あきれたことに松井一郎大阪府知事は、「土人」は
「表現が不適切だが、出張御苦労さま」とねぎらっている。
機動隊一般には、わしもねぎらう気持ちはあるが、まず反応
すべきなのはねぎらいの言葉ではない。
公人ならば、「土人」や「シナ人」と罵倒した個人を批判
すべきである。
そんなことは人間として当然の常識である。
この松井一郎もネトウヨ並みの「罵詈雑言脳」の劣化した
人間なのだろう。
わしは罵詈雑言のすべてを否定はしない。
それは権力に向けて使うのは許されるのだが、虐げられた
者たちに向かって使ってはいけないのだ。
知事に向かって「常識」を教えてやらねばならない時代に
なるとはなあ。
ブロマガ会員ならもっと楽しめる!
- 会員限定の新着記事が読み放題!※1
- 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
-
- ※1、入会月以降の記事が対象になります。
- ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
小林よしのりライジング
小林よしのり(漫画家)
月額:¥550 (税込)
(ID:31120056)
残念です。想像力が欠如しているのは小林さんの方だと思います。名も知れぬ20代の若者が、いい年して傍若無人な大人に罵詈雑言を浴びせられ挑発され、スマホカメラで撮られていることも、更にはそれがいずれ全国に流されることも、「公務員」であるだけでバッシングを浴びることになることも知らずに、挑発に乗って発した言葉でしょう。反対派はその言葉に傷付く訳でもなく、「やった!挑発成功!攻撃材料ゲット!」と快哉を叫んだことでしょう。質疑や議論や演説や記者会見の中で、テレビカメラを意識しながら政治家が意志をもって発する不適切発言と同列に扱うのはあまりに酷だとは思いませんか?喧嘩や大激論の中で、とても人には聞かせられない言葉をつぶやいたことは小林さんはないのですか?「このくそオヤジ、死んじまえ!」「ぶっ殺してやる!」「ドタマかち割ったろか!」「5寸釘ぶち込んでやる(武井咲・ドラマエイジハラスメント)」等々、思わず発した言葉が隠しカメラに撮られ全国ネットで流されたとしたら・・・。この無名の若い機動隊員の今後の人生を思えば、松井知事のご意見には大いなる賛意を送りたいと思います。反対派の皆さんの傍若無人、挑発的な行動や罵詈雑言を知りながらのご意見だとすれば、小林さんの見識を疑います。もちろん、機動隊員の発言(土人、シナ人)自体は断じて許されるべきものではないとしたうえでの私の意見であり、松井知事と認識を等しくしているところです。