月刊「Hanada」の高森明勅氏の論文を読んだ。
「ご譲位の玉音放送と国民の責務」と題している。
完璧な論文だ。
現代においては「能動的天皇像」が必要だという箇所が
「公務」の重要性に関わる真理だと思う。
「公務」なしには天皇制(あえてこう言う)は存続できない。
陛下ご自身がそれを熟知しておられるから凄いのだ。
それが分かってないのが久保紘之だ。
人間宣言、人間宣言と勘ちがいしたまま嘆き、
「実は今上天皇が『お気持ち』で述べられた過剰な『ご公務』
は『人間宣言』の当然の帰結なのです」などと言っている。
くだらない意見だ。
挙句の果ては「お言葉」のタイミングが悪いなどと言い出し、
要するに憲法改正を阻止するための典範改正であるかのような
邪推を垂れ流している。
天皇陛下が立憲君主である以上、憲法を守る義務はあるのが
当然であり、現に憲法の中に書いてある。
もし憲法改正が実現しても、陛下は憲法を守ると仰るだろう。
妙な誤解をまき散らさないでほしい。
わしは憲法改正派だが、皇室典範の改正の方が先だと
ずっと言ってきた。
こっちの方が間に合わないのだ。
何にも分かってないな。
それでも「Hanada」では、すでにY染色体カルト派を
切り捨てているのが、さすがの編集長の嗅覚だ。
週刊文春の頃の罪滅ぼしもあろうが、尊皇心が芽生えたの
ならば、歓迎すべきだ。
「WiLL」は相変わらず叛逆・朝敵路線をまっしぐらだ。
右翼に襲撃されてもまだ分からないらしい。
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