参院選は自民党が勝ち、改憲勢力が3分の2に達した。
あまりにも予想通りの結果である。
ただ、意外だったのは若者の4割が自民党に投票した
ということだ。
マスコミが虚像を膨らませたシールズ・ブームが
完全に
否定された。
若者はシールズにむしろ反発を覚えていたようだ。
それが分かったことは大収穫で、嬉しい誤算だった。 

シールズを政治利用した民進党が議席を減らしたことも
喜ばしいことだ。
わしは安倍政権支持ではない。
だが、民進党が「護憲政党」になってしまい、退行して
「社会党化」したことが一番腹が立つ。 

自民党と覇を競う真の保守政党になれないかと思い、
応援してきたのに、岡田・枝野路線で逆戻りし始めた。
自民党の憲法草案が立憲主義に反するのなら、民進党は
立憲主義に適った憲法草案を作るべきなのだ。
当然、国軍を明記した草案だ。 

今回の参院選で改憲勢力が「3分の2議席」取ることの
意味を投票に行った100人の86人が知らなかったという
調査が出ている。
そういう愚民が多数派だから、最近は不思議なことに、
護憲派の知識人から「国民投票」を否定する発言が
出てきている。
民主主義の信奉者だったくせに、究極の民主主義である
「国民投票」を否定し始めたのだ。
明らかにイギリスのEU離脱の結果が自分たちの希望に
沿わなかったから、「国民投票」に恐れを感じ出したの
である。
なんという情けなさか! 

自民党は憲法改正に向けて歩を進めるべきである。
あとは国民的議論を巻き起こして、議論に勝てばよい。
ただし、現在の憲法草案では勝てない。
立憲主義を無視して、日本独自の憲法を作ると言いながら、
恣意的な思い込みや情念をぶちまけた憲法はとても擁護
できない。 

だからこそ民進党が立憲主義に基づいた憲法草案を
用意
する必要があるのだ。
改憲自体がダメダメなんて言ってたら、自民党に勝てる
わけがない。
民進党は今の主流派では退化するだけだ。
民進党内の体制を転換しなければならない。

 

 

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