くたびれた。激しく消耗してしまった。
単行本『おぼっちゃまくん』のコンテを描いていたのだが、
ようやくネームを入れながら、コマを割り終えた。
第一章は32pになった。
キャラに成りきって描くと、生命力が吸い取られるような
気がする。
顔が痩せたような気がする。腹が出たような気もする。
「コロコロアニキ」の一本より、社会風刺を効かせた、
もっと毒々しいものになった。
やっぱり格差社会の時代にこの作品を描くと、
貧ぼっちゃまの存在が自然に大きくなってきて、
御坊茶魔と緊張した関係になってくる。
昔は貧ぼっちゃまがパロディだったのだが、
今はリアリティーを帯びる。
意図しないでも、そうなってしまうのが時代の不思議さだ。
明日は一コマ一コマ、絵を入れながら、さらにネームを
補強していく作業だ。
今日はもうこれ以上、仕事はできない。くたくただ。
録画しているテレビのニュースやドラマを見ながら寝る。
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