昨夜、「不機嫌な果実」という不倫ドラマを見た。
林真理子が書いた小説が原作で、栗山千明、高梨臨、
橋本マナミというわしの好きな美女ばかり揃っていて、
興味津々。
特に栗山千明は「キルビル」で見て以降、非日常的な
美貌に注目していた。
その日常性が感じられない栗山千明が不倫テーマの
ドラマの主演というのが意外すぎる。
すれすれの線で色っぽい演技をしていて、実に良かった。
問題はストーリーで、やっぱりバブルのにおいが
ぷんぷん漂っていて、ちょっと滑稽だ。
元カレが「昔のようにタクシーチケットをくれないのが不満」
というセリフには思わず笑ってしまった。
ホテルの部屋に連れ込んだら、ベッドにバラの花びらが
敷き詰めてあるのも、爆笑だ。
時代が変わると陳腐になる筋立てというのがあるもので、
石原慎太郎の「太陽の季節」なんかも読んでみたら
爆笑してしまう。
バブルの時代がいかに軽薄だったか、やっぱりあのころ、
わしがムカムカしていたのは正常だったんだと再認識した。
ひょっとしたら、このテレビドラマは、バブルの頃の
非日常的な設定をパロディとして活かすために
栗山千明を使ったのだろうか?
まだ見てみないと意図が分からない。
栗山千明さえ見ていれば損はないから今後も見続けよう。
だがこのドラマの強敵は石田ゆり子の「コントレール」だ。
石田ゆり子はかつて「不機嫌な果実」の主演をしていたが、
日常性のある女優であり、「コントレール」でも全然衰えない
色っぽさを見せている。
大石静の脚本が抜群に上手い。
エンディングに流れる玉置浩二・作詞作曲で、鈴木雅之が
歌う主題歌「泣きたいよ」が、とんでもない名曲で、
久しぶりに興奮する歌謡曲に出会えた。
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