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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」6月8日放送書き起こし! ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.344 ☆

2015/06/15 07:00 投稿

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  • ほぼ日刊惑星開発委員会
  • 宇野常寛
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月曜ナビゲーター・宇野常寛
J-WAVE「THE HANGOUT」
6月8日放送書き起こし!
☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
2015.6.15 vol.344

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大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。ほぼ惑月曜日は、前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします!

 
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■オープニングトーク
 
宇野 時刻は午後11時30分を回りました。こんばんは。評論家の宇野常寛です。すこし前の話なんですけれども、仕事で「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親、富野由悠季監督とすごく久しぶりに会って、お話をしてきたんです。富野監督というのは、僕がこれまでに最も影響を受けた作家で、特に10代の頃は心酔していました。高校生の頃には函館中の古本屋を巡って、富野監督が書いた小説やインタビューがのっている昔の雑誌とかを片っ端から買いあさっていたくらいなんです。当時の富野監督って、過激な発言が多かったんですよね。たとえば、当時なぜか北海道だけでやっていた「サンライズラヂオ」という、ガンダム制作会社であるのサンライズのアニメ作品を毎回取り上げるラジオがあったんですよ。そこに、富野監督が電話出演したことがあるんですよ。当時の僕は北海道に住んでいたので、「やった! 北海道に住んでいてよかった。富野さん生出演じゃん!」とか思って、夜遅くに聞いていたんですよね。そしたら開口一番、パーソナリティの女性タレントの声の出し方がよくないという説教から始まるんですよ。宮島依里という人だったんですけれど、「宮島さん、声の出し方がよくないねえ」とかいう話をしはじめるんですよね。もうその場が明らかに凍りつきましたね。で、その後もやりたい放題でした。「リスナーと生電話でお話しましょう」みたいなコーナーがあったんですよね。そしたら本当に無邪気な女子中学生とかが出てきて、「富野監督に質問です! ファーストガンダムの最終回で、アムロがフラウに、『僕の好きなフラウ……』って声をかけるじゃないですか。あれって告白なんですか?」っていうふうに聞いているんですけれど、それを全部言い終わる前に「僕、そういう質問する人って大っ嫌いです。見ればわかるでしょ」というふうに切り捨てていて、もうほとんど放送事故なんですよ。

 そんな調子でずっと続いていくんですが、『機動武闘伝Gガンダム』のときに、富野監督がいっかいテレビシリーズから離れるんですよね。それで、若い監督が担当していくんですけれど、「そのときはどう思われましたか?」という質問に対して「関係者の家に火をつけてやろうかと思った」とか言っていて、どう考えても公共の電波にのせていいものじゃないんですよ。冒頭からそんな感じだったから、パーソナリティももはやなにも口を挟めなくなっていたんですけれど、あれが僕にとって富野由悠季監督との間接的な出会いでした。当時の僕は18〜19歳とかだったんですけど、僕はその頃、中二病マキシマムみたいな状態だったので、むしろ「公共の電波でここまでぶっとばせる富野由悠季ってなんて偉大なんだ」ってますます心酔していったんですよね。
 

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