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☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.005 ☆ 「宇野常寛のオールナイトニッポン0(zero)金曜日~1月31日放送全文書き起こし!」

2014/02/07 15:04 投稿

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「宇野常寛のオールナイトニッポン0(zero)金曜日
~1月31日放送全文書き起こし!」
☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
2014.2.7 vol.005

好評放送中の「宇野常寛のオールナイトニッポンゼロ金曜日」。前週分の放送を、全文書き起こしでお届けします。

オープニングトーク
 
はい、宮崎さん、内田さん、山内さんお疲れ様でした。こんばんは、評論家の宇野常寛です。今週は、というか今日はこの話題を避けて通るわけにはいかないので、いくつかメール読ませていただきたいと思います。
 
まずはですね、ラジオネームぽこにゃんさん。
「いつも楽しい放送をありがとうございます。僕は日曜日、映画館のライブビューイングでリクエストアワーを観ていたのですが、そこで大組閣の発表がありました。研究生公演を観て新チーム4の箱推しになり、旧チーム4が解体されたときの教訓として、最初からかなり評判がよくないとまた解体されてしまうのではないかと考え、微力ですが必死にヲタ活してきたつもりでした。なので今度の大組閣はちょっと納得いきません。映画館を出ても『は~や~い~』とさっほーのモノマネをつぶやいてしまうほどでした」……この人ショックなのかショックじゃないのかよくわからないですね(笑)。まあでもショックなんでしょう。
「モデルチェンジされても新しいものにもすぐ飛びつくとは限りません。なんだか冷めてしまいました。宇野さんはこの大組閣についてどのようにお考えでしょうか。よろしくお願いします」
 
もう1枚いきますね。これはラジオネーム間接フリーキックさんですね。
「やはり秋元康プロデューサーはマンネリを嫌いますね。いまAKBとSKE、NMBとHKTにそれぞれ壁が生まれています。このままでは伸びなくなる可能性は大。やはりそこで才能のあるメンバーが周りに気を使いすぎて埋もれていくことが心配なのだと思います。特に私が心配なのは松井珠理奈と山本彩さんです。二人ともソロ思考が強くて、いくらアピールしても名古屋と大阪ではマスコミの扱いは薄くなり、現在のマスコミ業界のシステムではしょうがないものがあるのかもしれません。それならいっそ山本彩さんをチームA、松井珠理奈さんをチームKのキャプテンもしくはエースに専任して、横山由依さんを難波の支配人、木本花音さんをチームSのセンターにします」
おー、大胆な構想ですね。
「NMBの與儀ケイラさんをチームBに、チームBのキャプテンは梅田彩佳さんが4月からの舞台に専念するため鈴木紫帆里さんにするなどのアイデアもあります。チームの枠を外すとありとあらゆる可能性が広がりますね。特にHKTの矢吹奈子さんとAKB研究生のフレッシュなみなさんがユニットになったら話題だと思いませんか。楽しみです」
なるほどね。
 
ざっと反対派と賛成派のふたつの意見の代表的なものを読んでみたんですけど、今回は非常にこの話題のメールが多かったです。というか、ほとんどAKBの話題はこの大組閣宣言についてのメールだったと思います。僕も正直驚きました。ぶっちゃけ、実際に組閣内容が発表されていないいま、外野の僕たちがなにを言ってもしかたないっていう感じは、なくはないと思うんですけど、もうこれだけ反響があるということは、それだけ大きな衝撃をもって迎えられている証拠だと思います。
 
僕もこの件に関してはこの一週間ずっと考えていたんですけど、結論からいうと僕の考えは、やる価値は十分にあると思います。これは僕の予想ですよ! 現時点でなんの根拠もない予想ですけど、僕らの想像をこえた大手術があるんじゃないかなと思います。さっきのメールでも大胆な予想というか、構想があったと思いますけど、それをこえるような大手術があってもおかしくないかもしれません。インターネットでも議論されていますけど、いわゆる姉妹グループのNMBやSKEの主力が東京のAKBの方にやってくるというシナリオも十二分にあると思います。すでに珠理奈さんとかみるきーは兼任しているわけですからね。そういったシナリオも十分考えられるし、逆もまた然りだと思います。
 
いまのAKB48グループっていうのは、やはり姉妹グループにものすごく支えられているんですよ。それって予想以上に姉妹グループの成長が早かった証拠っていうふうにポジティブに捉えていいと思うんですよ。やはり、珠理奈と玲奈や、さや姉とみるきーなしの超選抜っていまやもう考えられないですし。総選挙の1位もHKTの指原さんですからね。しかしその一方で、地方グループの現実もあるんですよ。東京のメディアを巻き込まないとなかなか経済も回らないし、やはり東京のマスメディアに取り上げられることでしかポジティブな糸口をなかなか作ることができない。モデルになりたい人、女優になりたい人、声優になりたい人、歌手になりたい人、いっぱいいますけど、実際に日本のエンターテイメント産業のおそらく9割5分が東京に集中しているという現実がある以上、東京のメディアにいかに取り上げられるかというゲームを戦わなきゃいけない側面は、もうAKB48という現象を越えて日本の文化産業全体の問題としてあるわけですよね。このジレンマをどうするのか。
 
ある意味で姉妹グループ頼みの48グループになったにもかかわらず、姉妹グループが地方にある以上、なかなか自立できないという現実もありますからね。なので、グループ間をまたぐ大手術っていうのはひとつの解答ではあると思うんですね。これは必ずしも正解とは僕は限らないと思いますけど、地方で実績を積んで、東京に出ていく仕組みを考えるというのはひとつの解答だと思うんです。あるいは、地方経済の自立、地方グループの自立というシナリオもあると思うんです。僕はこのラジオでも何度も言っているように、長期的にはこっちがいいと思うんです。でもすぐには難しいんですよね。だからいま喋ったような現実をふまえて前者の選択をするっていうのだったら、僕は暫定的に支持できると思うんです。
 
ただ、やり方は考えてほしいと思います。とくに、いままで姉妹グループの発展を支えてきたファンの心情、メンバーの心情ですよね。ちょうどナゴヤドーム控えていて、第1章の完結を迎えようとしているSKEのこの盛り上がりをどう第2章に引き継いでいくのかっていう、すごく微妙な、デリケートな時期でもあると思うんです。あるいはNMBでいうと、ツアーが始まる直前のチームMのこの空気をどうするのかとか、あとHKTにしてもクラス替えの直後ですからね、これをどうするのか、メンバーやファンの心理に配慮はあってもいいのかもしれない、っていうかあってほしいなと、いちファンとして思うんです。
 
ひとつ言えるのは、止まっているとAKB48グループはAKBグループでなくなるっていうのは、これは絶対的な真実だと思うんです。立ち止まらなかったからいまのAKBがあるっていうのは間違いないんですよ。いままでいろいろ立ち止まるタイミングってあったと思うんですけど、秋元さんはそこでいっさい立ち止まらなかった。立ち止まらなかったから今のAKBがあるっていうのは、これだけは間違いないんです。僕個人もちょっとどうなんだろっていう気持ちもあるし、言いたいことは山ほどでてくると思います。誰がどう組閣してもでてくると思うんですよ。それでも基本的にはポジティブに考えて楽しみに待ちたいと思うし、2月24日をいい意味で緊張して迎えたいなぁというふうに思っています。
 
ということで、宇野常寛のオールナイトニッポン0(ZERO)。本日の1曲目はそんな思いを込めてこの曲を選びました。それでは聴いてください。AKB48チームKで「スクラップ&ビルド」。


はい。聴いて頂きましたのは、AKB48チームKで「スクラップ&ビルド」でした。

いやねえ、たぶんこの番組もぶっちゃけもうすぐ「スクラップ&ビルド」、ビルドがあるといいなぁっていうタイミングを迎えると思うんですが、今夜も前向きに盛り上がっていきましょう! 宇野常寛のオールナイトニッポン0(ZERO)!
 
はい、改めましてこんばんは。評論家の宇野常寛です。この大組閣宣言の話題については本当にいっぱいメールをもらったんです。本当に読みきれないくらいもらいました。代表的なものをあげると、ほかにもラジオネーム広島のAKB48グループと宇野さん大好きひろさん、あとはちょうど48さん、あとはラジオネームかしゅ~むさんなどなど、ほんとにもうさばききれないほど頂きました。本当にありがとうございます。
 
僕はいまAKB本体と姉妹グループとの問題を通して大組閣宣言について語ってみたんですけど、ほかにもいろんな論点があると思うんです。こういったものについては4時台であらためていつもの「世界の真実、横山由依」のコーナーを、ちょっといつもと構成を変えて届けしたいと思いますので、みなさん寝ないで起きていてください。あとですね、今夜はスペシャルゲストをお招きしておりますので、ちょっといつもとは空気の違った宇野ゼロをお届けしたいな、というふうに思っております。
 
はい、すべてのメールの宛先は「uno@allnightnippon.com」です。Twitterの番組公式アカウントは@ann0uno、つぶやくときは#ann0をつけちゃってください! さらに、この宇野常寛のオールナイトニッポン0(ZERO)はスマートフォン向け放送局NOTTVでも、ここ東京有楽町のニッポン放送スタジオ映像とともに生放送でお届けしております。NOTTVでは来週火曜日夕方4時から宇野常寛のオールナイトニッポン0(ZERO)の再放送もお送りしております。スマホで見るオールナイトニッポン、詳しくはNOTTVのホームページをご覧ください。
 
はい、というわけで、今夜も有楽町ニッポン放送から生放送、宇野常寛のオールナイトニッポン0(ZERO)、ノンアルコールで朝まで突っ走ります!
  
 
ゲストトーク
 
 はい、東京有楽町のニッポン放送のスタジオから生放送でお届けしております。オールナイトニッポン0(ZERO)金曜日。今日は、CM前にも言ったんですけどちょっとかわった構成でお届けしようと思っています。
 
じつは、昨年末に番組にいただいて読み上げたメールがずっと僕の中に引っかかってるんです。これもう一回読みますね。ラジオネーム、えちじゅんさんからいただいたメールです。
「宇野さんにアドバイスをいただきたく初メールです。現在、金融機関のコールセンターで働く35歳です」僕と同い年なんです。そういうこともあってずっと心に残ってたんですけどね。
「ATMが故障したときに一時対応したり、ATMの操作方法がわからない利用者さんからの問い合わせに対応したりする仕事をしています。派遣社員として4年間勤務していますが、いま退職を考えています。やればやるだけ自分の対応スキルの低さに小さく落ち込むからです。利用者と通話しながら最善策がなにかを判断する必要があるのですが、その自分の判断にいつまでたっても自信がもてません。勤務しはじめたころは、この職場で長く勤務できたらいいなと考えていましたが、いまではそう思えなくなっています。この場合、宇野さんならどう考えますか?」
このメールを読んだとき、正直うまく答えられなかったと思うんです。
 
僕の記憶では、えちじゅんさんに対して具体的なアイデアを2、3個試してみたらいいんじゃないかと。もっと頑張ろうとかもっと気をつけようとかではなく、具体的にチャートとかつくって、こうしたらうまくいくんじゃないかってことを、半年なら半年って決めて、スキルアップしたと思ったら続ければいいし、無理だと思ったらやめればいいって言ったと思うんです。でもこれって、いっけん具体的だけど、根本的な解決になっていない気がするんです。このときにうまく答えられなかったことが心残りで、年末年始にずっと考えてたんです。それで、これは僕には無理なので誰かの力を借りるべきなんじゃないかって思ったんです。僕って評論家にして編集者じゃないですか。プレイヤー兼プロデューサーなんですよ。ウィザードにしてサモナーなんです。AKBでいうと指原莉乃ですよ! メンバーにして支配人みたいな感じで。
 
ということでですね、今夜は、僕が考えるかぎりもっともこの問題に答えるのにふさわしい人を呼んできたんです。なんと、転職10回のスペシャリストですからね! マッキンゼーからはじまって、リクルート、ドコモ、僕が会ったときはグーグルにいたんですけど、いろんな会社をめまぐるしく渡り歩いて、いまは楽天の執行役員をやっていらっしゃる方です。それでは、紹介します。楽天の執行役員でチェックアウト事業長の尾原和啓さんです!
 
尾原 どうも、こんばんはです! 

宇野 今日はよろしくお願いします! いきなり呼んじゃってすみません。

尾原 いえいえ。僕はカプセル怪獣みたいなもんですから(笑)。

宇野 この問題に答えるには、もう尾原さんしかいないと思って、いきなりLINEしたんです。「尾原さん、ちょっと……ラジオきませんか?」って。そして深夜3時に無理矢理引っ張ってきたって感じなんですよね。

尾原 スタンプで「了解」って返しましたね。

宇野 転職10回で僕の中ではザ・転職マスターみたいな(笑)。なので、この問題に関しては彼に聞くしかないと思ったんです。で、尾原さんだったらどう答えます? 

尾原 これね、宇野さんがここに引っかかったってすごく正しいと思っていて、半分しか答えてないんですよ。

宇野 半分?

尾原 うん、この職場においてどうやっていくかってことに関しては正解なんです。でも、そもそもコールセンターってものが日本からなくなっちゃうかもしれない。

宇野 なるほど!

尾原 世の中の変化に対する漠然とした不安を感じてるんじゃないかなって思ってて。わかりやすく言うと、インターネットの力で土地ってどことどこ関係なく結びついちゃうじゃないですか。だから、いまアメリカの中ではコールセンターで働く人っていなくなってきてるんですよ。

宇野 どうやって仕事してるんですか? 

尾原 アメリカのコールセンターって、みんなフィリピンとかインドネシアとか人件費が安い国に全部移っちゃてて。そこで、いかにもアメリカの人がアメリカの中で受け答えしてるんだなって思ってるかもしれないけど、実はみんなフィリピンとかで答えちゃってるんです。でね、そうするとアメリカの中でコールセンターという職がなくなる。そうなると、コールセンターの技術を日本の中で留めていたって意味ないわけですよね。その人がフィリピンで住みたいって思わない限りはね。っていうのが、元々の変化です。

この方はATMの操作っていうじゃないですか、故障したときとか。ATMって、完全に故障しなくなるってこともありうるわけですよね。レガシーのシステムって、昔のシステムのことをいうんですけど、そういうのってどうしてもメンテナンスの時間がいるっていうのが前提条件だったんですけど、いまのコンピュータってそもそもクラウドっていってネットのどこにあるのかわかんない国で働いていて、たくさんの機器が一度に動いているから一台が倒れたとしてもすぐに別のものが動いてるんですよ。例えばグーグルって、みなさんが検索しているものがいまはインドのサーバーにあるかもしれないし、スイスのサーバーかもしれないっていうふうに、世界中のどこのサーバーで動いてるか僕らもわかんないですよ。で、これがどうなってるかっていうと、グーグルの中で一番深刻な問題って……電気代なんです。

宇野 電気代(笑)。

尾原 むちゃくちゃサーバー動いてるから電気代が一番問題じゃないですか。電気代が一番安いのが深夜なんです。だから、世界中に深夜って常にありますよね。いまの時間だったら日本。深夜の国でサーバーを動かすってのをずーっと追っかけてくんですよ。そうすることによって、電気代が一番安くなるようにする。もう場所とか関係ないんですよ。そういうふうにいまの世の中って、日本の中で当たり前にあるってものがなくなるかもしれない。そもそも論で、その仕事に対するニーズみたいなものがなくなってしまう。

宇野 つまり、テクノロジーが発達するとほとんどの仕事はなくなっていくので、スキルの習熟なんてことを考えても本質的な解決にはならないってことですよね。

尾原 おっしゃる通りです。仕事がなくなったら意味ないですよね。

宇野 なるほど。でも、仕事がなくなると困る人っているんじゃないですか? そういう人はどうすればいいんですか? 

尾原 そういう人にはふたつ答えがあって、まず「仕事ってしたいものですか?」ってことがあるじゃないですか。

宇野 まあね、僕も本当だったらガンプラつくってAKBのDMM動画だけ見て生きていきたいですからね。

尾原 でしょ。そのときに、世の中の経済って付加価値が生まれていればそこにお金が生まれて、それによって人は飯食って生きれるわけです。だから、自動化して付加価値が生まれれば別に人は働かなくていいんですよ、極端な話。これって宇野さんとよく話してる「日本って年収がどんどん下がってるんだけど、年収300万くらいで年収600万くらいの暮らしができる」「究極の形が年収0でも年収400万の暮らしができる」みたいなことがありうるわけですよね。

宇野 つまり、テクノロジーによって一人当たりの生産力が上がっているおかげで、働かなきゃいけない人間の数自体が減っていく。だから、仕事を趣味にしているひと握りの人間が働くだけで、他の人間は働かなくてもよくなる世の中にどんどん近づいていっている。

尾原 そういうことですね。ただ、それをいいって思うかどうかですよね。僕なんかは働くのが大ッ好きな人間なんで、その中でも一番面白くできるところっていってプロジェクト単位で転職しながら前はグーグルにいましたけどいまは楽天で働いている。

宇野 そのときに多くの人が疑問に思うのが、そんな世の中ってすぐにこないじゃないですか。だったらこの2014年は、例えばコールセンターでもいいんですけど、「この先なくなってしまうかもしれない仕事についている人はどうすればサバイブできるんですか」ってことをみんな知りたいと思うんですよね。そこに関して尾原さんどう思うんですか? 

尾原 それはですね、さっき言った前半の宇野さんの答えは合ってたって話なんです。宇野さんの答えって、まずなにかをトライしてみて、その中で自分が成長するかどうかをちゃんとやってみようよってことをアドバイスしたわけじゃないですか。で、実はこれがすごい正解なんですよ。なぜならば、たまたま僕はコールセンターについての事情を知ってたから日本も場合によってはなくなると言えたわけなんですけど、なにがなくなってなにがどう変わるかなんて誰もわかんないわけですよね。だとすると、変わるということを前提とした中で今なにが一番オイシイんだろうと。いまここに取り組むと、この問題を解決するかもしれないっていう、実は問題っていうものを発見する能力だったりとか、いまこれをやると新しいものができるっていう課題を発見する能力ですね。

宇野 究極的にコールセンターの仕事でもなんでも、「この仕事ってフィリピンに移したら安くね?」とか「この仕事っていずれ自動化できるんじゃないか」とかを発見できる人間になれと。そういった人はいま非常にニーズがあるってことですね。

尾原 そうです。こういうことをやってるのって、日本の中では編集者が多いんですよ。じつは宇野さんが、現代に必要なスキルをもっているんじゃないかなって。

宇野 あっ、はい。ありがとうございます(笑)。でもちょっと衝撃ですね、その仕事がいずれなくなるかもしれないから他のことを考えたほうがいいってことですよね。

それじゃあ、もう一つ尾原さんに意見を聞きたいなって思っていた過去のハガキがあるんです。これ先週か先々週だと思うんですけど……ラジオネーム、元阿佐ヶ谷の自転車男さん。
「私は今年27歳になるのですが、いまも就職活動をしながらアルバイトをしています。私はどうしても納得いかない採用にムカついています。それは、既卒まで受けられる採用試験で人を点数で評価し、点数が悪いだけで面接をせず不採用にし、翌年の採用を既卒2年目を理由に受けさせないシステムにしている企業に本当にムカついています。大学時代は既卒を受けさせない対応をとり、専門学校に進学して1年我慢して2年後に受けさせたうえ、東日本大震災があったからという理由で不採用にさせられ……」など、何度も同じ会社で不採用になったそうなんですけど、尾原さんどう思いますか? 

ちなみに、この方の志望はゲームとかエンターテインメント業界らしいです。要は、受けたい会社がその年によって採用の枠を広げたり狭めたりしている。あとは既卒何年目OKというのを細かく変えちゃうのでタイミングが悪くしまいには受けられなくなってしまった。こういった怒りをどこにぶつけたらいいかって相談なんですけど。

尾原 さっきの、課題を設定する能力が一番大事って話をしましたけど、この人はゲーム業界にいきたくてたぶんゲームの専門学校に通ったから、だとすると、ゲームやろうっていってるのにゲーム会社に入らなきゃいけないってのが唯一の課題解決の方法だって考えてること自体がもう間違いですね。だって、もうゲームって別にゲーム会社じゃなきゃできない時代ではないじゃないですか。もちろん、パズドラのガンホーさんだったりコロプラさんみたいに大きいゲームをつくるときってのはデカイ会社でやらなきゃならないですけど。今やアプリって一人のエンジニアと一人のデザイナーでつくって、月収が100万くらいっていうのはゴロゴロいて。100万じゃなくても、「まずはつくってみて10万から始めましょう」みたいなのはあるわけですよね。で、なんでこの人はこういうルートを考えてみないんだろう。

宇野 なるほどね! なぜ、ゲームをつくるイコール大手のゲーム会社に就職ってことを考えてしまうのかってことですね。ゲームつくりたかったならアプリつくったほうが早いじゃんって発想ですね。

尾原 はい。「そんなの強者の発想じゃん。お前グーグル勤めてたからそんなカッコイイこと言えるんだろ」って思うかもしれないんですけど、この方、ゲームをつくりたくて専門学校通ったってことは、ゲームをつくるってことで勝負したい方なんですよね。だとしたら、最初からゲームをつくるってことの勝負の中に早くさらされて、早く力を身につけることをしたほうがいいわけですよ。へたに会社入ると、よくわからない雑用から入ったりとかしてその力を養えないかもしれない。

宇野 総務とか営業とかになる可能性って大きい会社になればなるほど高いですからね。

尾原 そうなんですよ。ってことは、この人は自分がゲームをつくりたいってことの課題をきちんと研究してなかったってことですよね。

宇野 なるほどね。業界研究ないし課題研究が足りないってことですね。いやー、身も蓋もない話ですけど超正論ですね。

尾原 ごめんね(笑)。

宇野 この身も蓋もないザックリ感が尾原和啓の魅力なんですよ。もうTwitterのタイムラインも「神回決定」とか「なんか今日すごいわ」とかすごい大反響です。ここで一回CMにいって、引き続き僕と尾原さんの関係とかについて語っていきたいと思いますんで、尾原さんに聞きたいことがある人はメール送ってください! アドレスは「uno@allnightnippon.com」です。
 
 
フリートーク
 
宇野 はい、評論家・宇野常寛が担当しております、オールナイトニッポンZERO金曜日。引き続き、僕の友人でもある楽天株式会社執行役員チェックアウト事業長の尾原和啓さんと番組をお届けしていきます。というかですね、ホントいまタイムライン大反響ですよ。

尾原 ありがとうございます!

宇野 僕と尾原さんとの関係をまったく説明せずに、この30分来てしまっているんですけどね。

尾原 そうですね。もう30分喋ってるんだ(笑)。

宇野 これどっから説明したらいいんでしょうかね。僕としては尾原さんとの出会いってすごく衝撃っていうか、嬉しかったんですよ。僕とか、あるいは僕の盟友である社会学者の濱野智史っていうのは、もうずっとこの10年20年、希望がないと言われている右肩下がりの日本の中で、そんなことはないってことをずっと言ってきたつもりなんです。

いっけん、失われた20年と言われて、日本はダメになっていった20年と言われているけれど、インターネットの世界だったりとか、あとはサブカルチャーの世界だったりとか、若者を対象にした日の当たらない世界、言ってみれば夜の世界は本当に宝の山なんだと。そこはじつはものすごくクリエイティブで、ものすごくイノベーティブで、日本にとっての希望になるどころか、21世紀の人類社会というものを考える上でもすごくワクワクするアイデアだったりとか、大きな手がかりが沢山あるんじゃないかってことをずっと言ってきたんです。僕はそういったことを言ったせいで反発をくらって、ものすごく批判もされて、特に50代60代の上の世代には、 何言ってるんだこいつらっていう扱いを受けるなかで、一番、異業種で強い共感を示してくれたのが尾原さんだったんです。それが僕はすごく嬉しかったんです。

尾原 それは僕は逆で、ビジネスはまったく同じことをずっとやっていたんです。僕が何をやってきたかというと、今までの11職を全部語っているとそれだけで2時間こえちゃうんで、かいつまんで喋りますね。もともとマッキンゼーっていうコンサル会社をやってたあとに、たまたまなんですけど、ドコモのiモードビジネスの立ち上げにほんと最初の5人のメンバーのひとりとして加らせてもらって、自分なりに日本っていう中でモバイルっていうビジネスを作ったっていう自負があったし、なによりもそこの中で、「携帯小説」だったりとか、ひとが前もって何も示し合わさずに待ち合わせができるとかっていう、ライフスタイルを変えたっていう自信があったんですよ。だけど、そのあとなぜか日本って「ガラパゴス」とかって勝手に言っちゃって。

宇野 なるほどね。

尾原 なんで自分たちが作ったものを、そんな風に自嘲気味に下げちゃうの? と。じつは、なんで私がGoogleに入れたかっていうと、Googleはみなさんご存知のAndroidが、4年前にいよいよ日本にもくるぞ! というタイミングのとき、グローバルの基準からしてみると日本っていうのはモバイル先進国なわけですよね。

宇野 そうですね。

尾原 だからGoogleとしてはどういうふうに日本でモバイルがうまくいって、それがどういうふうに世界に展開するかってことをすごく知りたかったんですよ。そのとき、たまたま僕はiモードの経験があったから、英語はほとんど喋れなかったんだけど雇ってもらえてそれができたんです。実際に喋ってみると、僕は予言者のようにみんなに思われるわけです(笑)。たとえばわかりやすい話でいうとアメリカ人とかがGoogleの検索データとか見てて、「11時とかに検索が多い。すげー! 」 とか言ってるんですよ。

宇野 向こうでは11時にみんな検索しないんですね。

尾原 いや、そうじゃないんですよ。モバイルっていうと外で使うっていうイメージがあるじゃないですか。だから外にいる夕方とか昼間に使う時間が多いだろうっていうんですよ。でも僕らからすると、モバイルって一番身近にある端末だから、ふとひまになる時間に使うわけですよね。こんなの、僕らの生活体験で当たり前のことなのに、彼らにとっては初めてのことだから超びっくりするわけです。

宇野 知らなかったんですね(笑)。

尾原 それで僕は予言するわけです。検索語句をクエリーって言うんですけど「じゃあ、検索する言葉で、よく検索されてる言葉を見てみな。たとえばPregnancy。妊娠って言葉なんてすげー多いぜ。これ、PCからのクエリーの中ではない言葉だから見てみな」って言うと、彼らは超驚くわけです。「なんでお前わかるんだよ!? そんなこと!」って。

宇野 なるほど(笑)。

尾原 それはなぜかっていうと、モバイルっていうのは常にそばにあるから、ふと自分が不安になったときとか、PCとかみたいになんとなくパブリックな空間で検索できない言葉をつぶやくわけですよね。そういったことも、日本人の生活習慣とか生活心理がわかっていれば、モバイルがわかるわけです。だからガラパゴスとかじゃなくて、8年間進んでた国なんですよ。それが全くもって同じ話を「夜の世界」っていう文脈の中で宇野さんが語ってくれていて、そういったものって初音ミクにしても何にしても日本にはまだまだある。そういうのをすごく話したかったんですよ。って、ガンガン話してますけど大丈夫なんですかね?

宇野 大丈夫です。僕は思うんですけど、そんな一生懸命新しいアイデアとか、でかい物語とかを作る必要はないと思うんです。なぜなら、この日本では既にネット社会とかマーケットの中とかに存在するもののなかに、見方を変えるだけで十二分にこの先の世の中をくつがえしていくだけの可能性を持ったものがいっぱいあるんですよ。それをまったく拾う努力もせずに、このままじゃもうダメだとか、結局インターネットなんてとか、結局若者文化なんてとか、そういうことを言ってしまう人たちに対して僕はこの先、言葉もそうなんだけど、目に見える形でそうじゃないんだってことを突きつけていきたいんです。

尾原 本当にその通りですね。僕たちの日常生活の中にすでに宝が眠ってるんですよ。そういったものを本当に拾っていくことができる。さらに、さっき前半で言ったようにそういった宝を拾ったら日本にいながら、今度は逆に世界に対してビジネスすることができる、すっごいラッキーな時代なんです。

宇野 そうなんですよ。だからガラパゴスといわれるような発展をとったからこそ、この先の10年20年グローバルな市場に打って出て勝てるポテンシャルを持ってるって、そう考えるべきなんですよね。

尾原 そいういったものを作ってみたいなっていうことで、逆に僕からしてみるとビジネスっていうことを、そういう人の生活とか、社会的な経験でえぐり出してくれるっていうのが宇野さんや濱野さんで……。そういうのがタマランからこうやって深夜でもLINEで来いって言われると「ういッス! 行きます! 」って(笑)。

宇野 そうですよねー、楽天の執行役員を深夜に呼び出してしまいましたね!  はい。ということで、ここで尾原さんからのリクエスト曲をかけちゃいたいと思います。尾原さんが選んだ曲は何ですか? 

尾原 はい。ハナ肇とクレージーキャッツ。植木等が歌っている「ホンダラ行進曲」っていう曲なんですけど。

宇野 え? なんでこの曲なんですか? 

尾原 これがすっごいいい曲で、まあ聞いて欲しいんですけど、変化する時代の中で、何もわからない、だから明るく生きるんだよ。っていうことを明朗と歌った名曲ですね。

宇野 はい。じゃあさっそく聞いてみたいと思います。尾原さんからのアナーキーリクエストです。


宇野 はい、評論家宇野常寛が担当しておりますオールナイトニッポン0(ZERO)金曜日。いやね、尾原さんの話がもう本当にTwitterでもそうだしメールでもすごい大反響で。

尾原 ありがたいですねー。

宇野 続々と届いております。これはメールですね。ラジオネームの北川じゃない謙二さん。
「俺はいま就職活動中なのですが、正直苦しいです。履歴書という紙で判断されるのが嫌ですが、いまいちど、履歴書で相手に好印象を与える書き方を教えてください」

尾原 なるほど(笑)。そうですね、えーっとこの方新卒ですよね? 中途じゃなくて。

宇野 多分そうですね。あんまり細かいこと書いてないですけど、それっぽいですね。

尾原 自分自身が10回エントリーしてるっていうのもありますけども、じつを言うといろんな会社で採用とかもずっとやってて、たぶん全部で面接してる人って1000人以上にのぼるんです。

宇野 おぉー、すごい(笑)。

尾原 そのときに特に新卒に求めているのは、みんな出来あがったものを求めようとするんですけど、新卒なんて言っちゃ悪いですけど僕らからしたらピヨピヨした人たちなので、いまさら出来あがっているものなんてなにも見てなくて、どっちかっていうと「今後この人は伸びるポテンシャルがあるのか?」っていう角度を見ているんです。だから自分がいままで何をしてきたかっていうことよりも、過去の中でどんな成長角度で伸びてきたかっていうようなエピソードだったりとか、このあと僕はこんな熱量をもって進むことができるよっていう、速度みたいなエピソードとか、なにかそういう体験みたいなことがあると、「こいつ、このあと化けるかもしんねぇ。だったらこいつと一緒にやってみようぜ」って思いますね。

宇野 なるほど。完成されたもの、完成度を見せるんじゃなくて成長曲線を見せると。

尾原 おっしゃる通りです。

宇野 成長曲線を感じさせるような体験を話したりするといいんですね?

尾原 いやー、いちいち編集してくださるのがたまらないですね、宇野さんと話してると(笑)。

宇野 ありがとうございます(笑)。じゃあもう一枚いきましょうかね。

これはですね、ラジオネームの2012さん。
「僕は家庭の経済的な理由で、地元で学校を卒業してからずっと働きながら実家にお金を入れ続けてきたのですが、ただ淡々と同じ仕事を繰り返す日常から脱し、これを機に自分がやりたいと思えるなにかを探しに東京に出たいと思っています。しかしやってみたいことがいろいろありすぎて、ただ漠然と東京に出るところまでしかイメージが湧きません。とりあえず飛び込んで探す、というのは無謀なのでしょうか?」

尾原 いや、無謀じゃないですね、全然。さっき言ったように、世の中変化するんですよ。変化するときに一番大事なことって、チャンスが一番多そうなところに飛び込むことです。だとしたら、いまのところ日本に住むっていう選択肢をとってるんだったら、東京が一番チャンスの多いところなんだから、東京に飛び込みましょう、っていうのが正しい。私10回転職してるんですけど、いくつかの転職は自分のチャンスを広げるための転職なんです。要するに、ちょっと時代の流れが読めなくなってきたと。だったら時代の一番最先端で進んでいる、さっきのモバイルとかもそうですけども、そこに身をおいてみると見晴らしがいいからいろんなものが見えてくるわけです。

宇野 なるほど。つまり、やりたいことを見つけてから、そのやりたいことの実現のために転職するんじゃなくて、やりたいことを見つけるために転職するとやりたいことが見つかるかもよ、みたいな。そういう発想ですね。

尾原 そう。Googleなんかまさにそうで、ありがたいことに世の中的にはGoogleにはブランドがあるので、「こいつはちゃんとしたやつだ、10回転職しても」って思ってくれるわけです。

宇野 ふつう、10回転職してるって言ったら、「なに考えてるんだコイツ!?」ってなりますね(笑)。

尾原 そう。会ってくれないですもん。

宇野 特に日本ならそう思われちゃうところを、Googleブランドがあればと。

尾原 マッキンゼーとGoogleがあれば「とりあえずこいつ会ってみようかな」ってなって、いま楽天にいれるっていう。

宇野 なるほどねぇ。Googleで検索しまくった結果、楽天を発見したってわけですね(笑)。

尾原 おっしゃる通りです本当にその通り(笑)。

宇野 そんな尾原さんの初の著作、『ITビジネスの原理』が、実は今週発売になりました。

尾原 ありがとうございます。

宇野 で、この『ITビジネスの原理』って、ちょっと売れすぎていまAmazonで品切れみたいなんですけど、ぶっちゃけどんな内容なんですか?

尾原 はい。書名はですね、NHK出版さんから出ているおかげで超お固いんですけれど、今日みたいな話をしてます。単純に言うと、もうインターネットとかITって、ネットの世界だけに閉じこもっているものじゃなくて、コールセンターを書き換えたりだとか、いろんなリアルのビジネス自体のルールをかえちゃっているんです。そのときに、「じゃあどういうふうに書き換わっているか」っていう、インターネットの在り方を分かっていた方が、生きるのに得なわけですよ。なので、このインターネットの20年間というものを圧縮体験するかたちで、インターネットが書き換えてしまったシンプルなルールっていうものを、大体2時間半くらいで読める感じでまとめてみたっていう。

宇野 この本はゲラの段階で読ませてもらっているんですけれども、僕だったらこの本に『もはや情報社会ではない」っていうタイトルをつけたと思うんです。これ、いっけん矛盾してますよね。ITの本なのに『もはや情報社会ではない」。でも正しいんですよ。なぜかというと、もう、情報がある。Googleがある。スマホがある。Twitterがある、っていうのは当たり前のことなんです。ネットワークに接続されていない都市生活はもう考えられない。絶対昔には戻らない。だから、もう「情報社会」っていう必要がなくて、ただの「社会」なんだっていうことなんです。

尾原 そうなんですよ。おっしゃる通りです。

宇野 完全にビフォーとアフターの移行が切り替わってしまっていて、過去のルールが全然つかえなくなっているんですよね。その新しい社会で、「人は何に価値を感じるのか」「人は何に動機づけられるのか」っていう根本的な問いを、しかもぜんぜん難しい言葉をつかわないで、僕らが普段接している、それこそGoogleとか楽天とかTwitterとかパズドラとか、そういったものを例に語っているっていう、そんな本だと思ったんです。

尾原 ありがとうございます。宣伝すごいっす。

宇野 いや、尾原さんを今日、夜中の3時に呼び出した以上は、しっかり宣伝盛らなきゃ! と思って(笑)。

尾原 楽天ブックスで買えますので(笑)。

宇野 Amazonでは売り切れてますけど楽天ブックスはまだ買えるみたいです。もしくは本屋で見かけたらぜひパラパラめくっちゃってください。

▼楽天ブックスはまだ買えます!▼
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▼「尾原和啓×宇野常寛1万5千字対談」は2月12日(水)「ほぼ惑」で配信予定!▼

ということで、いちおうここで尾原さんのゲストコーナー終了なんですが、どうせ電車もないことだし尾原さんには終了までいてもらいますんで、引き続き尾原さんに質問もメールの方で超絶お待ちしております。アドレスの方は「uno@allnightnippon.com」。「尾原に聞け!」のコーナーにお願いします(笑)。

尾原 (笑)。


宇野 はい、評論家宇野常寛が日本放送からお送りしておりますオールナイトニッポンzero金曜日。いやもうゲスト尾原さんがTwitterで大人気ですよ。

尾原 ありがとうございます!

宇野 これはTwitterネームmakoto agepoyoさん。
「尾原さんのAKB論をききたいなー!」っていうのが来てて(笑)。いっけん尾原さんってAKBに疎そうでしょ。でもこの人、Google時代にGoogle+やってたんですよ。

尾原 はーいやってましたー。 

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