今朝のメルマガは、加藤るみさんの「映画館(シアター)の女神 3rd Stage」、第27回をお届けします。
今回紹介するのはクリスチャン・ディオールが監修に携わった『オートクチュール』。華やかなビジュアル面だけにとどまらないお針子の師弟関係をめぐる人間ドラマに、るみさんが思うこととは?
加藤るみの映画館(シアター)の女神 3rd Stage
第27回 『オートクチュール』──針子の師弟関係
おはようございます、加藤るみです。
最近、粒マスタードが食べれるようになったわたしです。
食べれるようになったどころか、大好きになってしまい、味覚って面白いなぁと感じています。
克服のキッカケは、近所にあるカフェのサンドイッチが極上にウマくて好きになったんだと思います。
そのサンドイッチのなかに、手作りの粒マスタードがたっぷり挟まっていて、最初は粒マスタードが入ってると知らずに食べて(入っていたら絶叫だから)、「何コレ!? めちゃくちゃ美味しいんですが!?!?」と、やっとあの小さな粒が与えてくれる幸せに気づいたという……。
そのサンドイッチ、いや、その粒マスタード目当てに週に一回カフェに行くのが今の楽しみになっています。
他にも粒マスタード以外で言うと、小さな頃からマヨネーズも嫌いだったんですが、ある日ポテトサラダに醤油をかけて食べたら、一応食べれるようになりました。(まだ単品では嫌いですが) マヨネーズ嫌いの人は"ポテサラに醤油"もし良かったら試してみてください。
前までは、1ミリでもマヨネーズの気配を感じたら「唇をアロンアルファでくっつけたんか?」ってくらい頑なに口を開かなかったわたしが食べれるようになったので……。
何回言われてきたかわからない「騙されたと思って食べてみ!」は、わたしが史上最強に嫌いな言葉なので言いたくありませんが(何回ほんとに騙されてきたことか)、マヨネーズ嫌いの人にこの地味な情報が伝わりますように。
さて、今回紹介する作品は、世界最高峰メゾン、クリスチャン・ディオールのアトリエを舞台に、お針子と呼ばれるドレス職人の繊細な手仕事芸術を描いたお仕事ムービー『オートクチュール』です。
この映画は一言で言うと、"観る美容液"。
女の子が一度は着てみたいと願うディオールのオートクチュールドレスはまさに眼福で、洗練されたハイファッションの世界に魅了される華やかな映画でした。
ドクドクと幸せホルモンが湧き出てくるというか、観終わったあとに明日ちょっとだけ綺麗になってるんじゃないかって気がしたんですよね(笑)。
© PHOTO DE ROGER DO MINH
この作品、ディオールが撮影に全面的に協力し、ディオールで12年のキャリアを積んだ一級クチュリエールの方が監修をしているんですね。
幻のドレスや、直筆のスケッチ画、貴重なアーカイブ作品の数々が惜しげもなくスクリーンに登場しています。
© PHOTO DE ROGER DO MINH
ハイファッションの世界を描いた作品だと、年始に『ハウス・オブ・グッチ』(2022年日本公開)が公開されましたが、こちらはブランド側が内容について抗議していろいろとゴタゴタがあったようで……。
やはり、ブランド側が公認している、それだけで圧倒的な安心感がありますね。
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