お笑いコンビ、ザ・ギースの高佐一慈さんが日常で出会うふとしたおかしみを書き留めていく連載「誰にでもできる簡単なエッセイ」。
今回は、誰もが一度は聞かれたことがあるだろう「私、いくつに見える?」という質問について。デリケートなこの質問に上手い返しができるよう、高佐さんが独自に編み出した方法とは? とある収録時に交わしたメイクさんとのエピソードをきっかけに語ります。
高佐一慈 誰にでもできる簡単なエッセイ
第15回 「いくつに見える?」問題の解決策
先日、テレビ番組の収録前、メイク室でメイクをしてもらってる時のこと。
メイクさんが僕と地元が一緒だということが判明し、ちょっと盛り上がりつつ話を進めていくと、同郷というだけではなく、同じ世代間での共通の話題ものぼってきたので、じゃあ実際いくつなのかと思い、「おいくつですか?」と聞いたところ、メイクさんは「あ、ちなみにいくつに見えます?」と言ってきた。
僕は会話の中からのヒントを手探りに、思った年齢より3つ下に(38歳くらいと思ったので35歳と)答えたところ、実際は僕と同じ40歳だということが分かり、若く見られたということと、お互いの共通項が見つかったことにより、会話はスムーズに進み、そのままクライマックスを迎え、メイク室を後にしてきた。
たまたま、偶然、奇跡的に、年齢当てが上手くいったからよかったものの、上手くいかなかった時のことを考えると、ゾッとする。今までも何度も失敗してきた。
「いくつに見える?」
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