毎週月曜夜にニコニコ生放送で放送中の、宇野常寛がナビゲーターをつとめる「HANGOUT PLUS」。2017年1月30日の放送では、文筆家の古谷経衡さんをゲストにお迎えしました。著書『ネット右翼の終わり』でネット右翼を批判的に分析している古谷さんと、社会はどのようにネット右翼と向き合うべきなのかを議論しました。(構成:村谷由香里)
※このテキストは2017年1月30日放送の「HANGOUT PLUS」の内容のダイジェストです。
ネット右翼の保守ならざる本質とは?
15年ほど前から大手テキストサイトの管理人同士、ネットを介した知り合いだったという古谷さんと宇野さん。実際に会うのは今回が初めてですが、ともに地元が北海道で立命館大学卒という共通点でひとしきり盛り上がった後に、現在のネット右翼現象について意見が交わされました。
古谷さんは、ネット右翼は自らを「戦後民主主義という病が治った存在」であると考えており、自分たちを批判する側の方が病気に見えているといいます。さらに、彼らの言動は、保守系言論人の発言のオウム返しにすぎず、本当の問題はネット右翼ではなく、彼らに理屈を与えている保守系言論人にあるといいます。
この保守系言論人は2000年以降、急速に数を増やしたそうですが、その契機となったのが、2004年設立の「日本文化チャンネル桜」で、それまで限られた場所で活動していた保守系言論人は、ニコニコ動画やYouTubeによって言説を広める機会を得たことで、多くの視聴数を獲得し、それにともない発言の内容も過激化していったということです。
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