卓越した手腕を見せ、ガンバ大阪をクラブ史上初の三冠へと導いた長谷川健太は今、チームとともに新たなステージに向かって、歩みを進めつつある。「真のビッグクラブになれるかどうかが問われている」決して満足することはなく、どこまでも貪欲に勝利を目指し続ける。その先に、さらに明るいガンバの未来があると信じて──。
[Jリーグサッカーキング9月号掲載]
■大学で5年間過ごせたのはすごく大きかった
では、長谷川監督の指導者としての原点はどこにありますか?
長谷川 やはり浜松大学サッカー部(現常葉大学浜松キャンパスサッカー部)で指導に当たっていた00年から04年ですね。当時、自分の中で勝つためには何をすべきかを考えながらチーム作りをしていました。
まっさらな状態からチームを作っていったと?
長谷川 はい。全くゼロの状態、手つかずのチームでしたから。戦術も教えられていない学生たちと接して、「どうしようか」と。とりあえずい
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