文=元川悦子
年間勝ち点1位の浦和レッズが圧倒的有利と見られていた12月3日のJリーグチャンピオンシップ(CS)。その予想を見事なまでに覆したのが、常勝軍団・鹿島アントラーズだった。
彼らは11月29日のホームでの第1戦を不可解なPK献上で0-1で落とし、苦境に立たされてた。まさに崖っぷち状態で迎えたアウェーの第2戦、開始6分に興梠慎三の一撃を食らったのだから、チーム全体が混乱に陥ってもおかしくなかった。だが、アウェーゴール優先という今大会のルールをしっかりと頭に入れ、「2点取ればいい」とチーム全体が開き直った結果、最終的に2-1で逆転勝ち。J1年間タイトルを手中にすることができたのだ。
値千金の2発を叩き出したのが、エースの金崎夢生だった。1点目は前半40分。ファン・ソッコのロングフィードを遠藤康が右サイドの深い位置から折り返したところにダイビングヘッドで飛び込み、豪快な一撃をお見
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