シーズン前半戦、どこか閉塞感が漂っていたチームは指揮官の交代を機に、文字どおり生まれ変わった。チームを甦らせるために新監督は何をしたのだろうか? この数週間で見られたいくつかの変化を考察する。[ワールドサッカーキング3月号掲載]
■“選手ありき”のチームマネジメント
では、「ジダン効果」はインチキなのかと言えばそうではない。ベニテス時代との最も大きな違いは、選手たちが戦う姿勢を示していることである。特に顕著なのが守備に対する姿勢だ。地元スポーツ紙『アス』は、デポルティーボ戦でのボール奪取回数が66回だったと紹介したが、これはベニテス時代の1試合平均54回を大きく上回っている。昨夏の監督就任時、「守備の改善」をメインテーマに掲げていたベニテスにとっては、皮肉な現象と言えるだろう。
更にモドリッチが「ベニテスには申し訳ないけど、監督交代は良かった」と告白したのを皮切りに、「ベニテスよりジダ
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