ラーメンマガジン「ラーマガ」

ラーメンレビュー 山本増刊27号

2016/02/05 09:00 投稿

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  • 山本剛志のら~マニア共和国

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■「ラーマガ」本誌に載せきれなかったレビューを掲載する「ラーメンレビュー増刊号」です

 「ラーマガ」本誌では、各号で7件の個別レビューを掲載しています。遠征や連食などで、そこに収まらない私のレビューを、随時「ら~マニア共和国」で掲載します。

 今回は巻頭コラムで、カップ麺10種類のショートレビューを無料公開、そして、昨年春の札幌遠征のレビュー9件を掲載します。ラーマガ本誌と合わせてお楽しみください。

□目次

1.巻頭無料公開コラム

  ・3日間でカップ麺10種類を食べてみた

2.春の札幌遠征完全版
 ・つがる<煮干しの名店の目の前で、こちらも煮干しラーメン>
 ・むら山<旭川ラーメンの名店出身の味わい>
 ・Fuji屋<夜のススキノを賑わせる味噌ラァメン>
 ・菜々兵衛<住宅街の行列店であっさり醤油>
 ・三代目月見軒<味噌ラーメンで有名な老舗店>
 ・ふしみ<すみれ味もあるけど、オリジナルの味噌味も>
 ・ななつき<独自のべじそばは様々な野菜をとろとろに>
 ・信玄<札幌市民の人気を集める、老舗の行列店>
 ・喜来登<狸小路の名物、ネギ山盛りの味噌ラーメン>

1.3日間でカップ麺10種類食べてみた

 ラーメン評論家を名乗っていると、時折来るのが「オススメのカップ麺を教えてください」という依頼。今回もFMラジオ番組からやってきた。普段ラーメン店に行くことを優先しているので、実はカップ麺やインスタント麺はほとんど食べていない。定期的に食べても、すぐに販売終了してしまうし。なので、この依頼を聞いてからコンビニに行って、面白そうなカップ麺を購入。自宅にいる日のおやつをカップ麺にして、家族でシェアしながら食べて、選ぶことにしました。

 今回は、そのカップ麺に関するコメントをまとめました。この中から3軒をどのお店を紹介したのか、2月8日(月)朝6時40分ごろから、bayfm(FM78.0mHz、radikoなどでも聴取可能)の「POWER BAY MORNING」で聞いてみてください。

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【1日目】
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明星食品×ファミリーマート「麺処ほん田 濃厚豚骨魚介」216円

 2016年1月19日発売。ファミマ限定の縦カップ。豚骨魚介ベースのスープに、「辛みそ」の後入れ小袋を入れてかき混ぜるスタイル。中太縮れ麺はお湯をしっかり吸収して、比較的滑らかな仕上がり。スープは節系を使っているようだけど、その存在感は豚骨スープにやや押されているかも。豚骨魚介らしさを酸味で表現している感じ。辛みそは最初にかき混ぜた為か、あまり存在感は感じられなった。具には豚・鶏の挽肉や玉子を使用し、こちらはカップ麺らしいまとまりが楽しめた。

エースコック「勝浦タンタンメン」248円

 2015年9月28日発売。千葉県のご当地ラーメンとして、「B-1グランプリ」でも1位を獲得した「勝浦タンタンメン」を、「熱血!!勝浦タンタンメン船団」監修によって再現させた丼サイズのカップ麺。
 ノンフライ麺は丸刃で切り出した細麺。滑らかさと独特の食感が出ているが、このスープに対しては弱さを感じてしまう。現地のタンタンメンでここまで細麺だと、啜ってむせてしまうかも。真っ赤なスープはチキンと鰹ベースにラー油をたっぷりと加えていて、限定のタンタンメンをビジュアルでしっかりと再現。とはいえあまり辛すぎず、玉ネギや鶏肉そぼろの具材もちょっと控えめ。このスープにもう少し辛さを加えて、ご飯入れてみてもいいかも。

東洋水産「本気盛 白だし煮干味」220円

 2016年1月25日発売。「yahoo!ラーメン特集」で開催された、今回で7回目になる「次世代ラーメン決定戦」。ここで優勝した「鯛塩そば 灯花」の「白だし煮干三重奏」をベースにした縦型カップ麺。ちなみに、店舗で販売されていた商品は未食。商品名に店名が入るので仕方ないが、こちらの商品は鯛ダシではないので注意が必要。
 スープは薄口しょうゆをベースにした「白だし」に、煮干ベースの出汁と煮干粉をを加えたスープに、後入れの煮干油も加わって、魚介のダシをしっかり感じさせてくれる。このダシの印象がかなりよく、幅広い世代にホッとしてもらえそうなもの。
 麺は細くてやや固めの油揚げ麺。この油が出汁感の強いスープの味も変化させて、飽きさせない。具には豚肉、メンマ、ネギを使っているが、味よりも食感の変化でアクセントをつけてくれて価値がある。
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【2日目】
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寿がきや「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」276円

 2016年1月25日発売。過去数回販売されているらしい、東京は練馬区の人気店「麺処井の庄」の看板メニューを、同店監修のもと販売した一品。丼に粉末を入れ、仕上げに後入れ用の液体スープと粉末を入れてかき混ぜると、真っ赤なラーメンが登場。
 豚骨ベースのスープに、たっぷりの魚粉と唐辛子粉が加わる事で、とにかく辛いラーメンになっている。昨日食べた「勝浦タンタンメン」よりも辛く、粉の辛さが舌にしっかり残る。ノンフライの太麺はするすると啜れるが、勢いが良すぎると、辛さが喉に直接入って大変なことになりそう。具も控えめにしている分、辛いスープを存分に飲ませようとする仕掛け。本当に辛い物好きな人にオススメです。

東洋水産「本気盛 合わせ味噌ど豚骨味」220円

 2016年1月25日発売。「白だし煮干味」と同期間に行われた「yahoo!ラーメン特集」の「次世代ラーメン決定戦」での準優勝作品。福島県二本松市の「麺処 若武者」が創作した豚骨味噌ラーメンがベース。白味噌と赤味噌をブレンドした合わせ味噌に豚骨スープを合わせ、煮干粉で味を調えた、インパクトある味噌ラーメン。後入れする調味油にはラー油を使ってアクセントをつけている。麺は太い揚げ麺で、その存在感がスープを覆っている具には挽肉、コーン、タマネギ、ネギを使って味噌ラーメンらしさが出ている。

日清食品「麺職人 柚子香るとろみ醤油」195円

 2016年1月11日発売。日清食品の「麺職人」シリーズ新作。麺をかき混ぜてほぐしてから、最後に液体スープとかやくを乗せる手順。じんわりとした旨みが広がり、とろみも感じる魚介系醤油味の間から、柚子の香りがちゃんとしてくる点がすごい。具もかやくのネギと柚子に絞りこんでいる。ノンフライの細麺もマッチして、麺とスープだけを徹底的に磨き上げたという感じ。
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【3日目】
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エースコック×ファミリーマート「こってりらーめん なりたけ監修 みそラーメン」280円

 2016年1月26日発売。千葉県津田沼の人気店「なりたけ」が監修した味噌ラーメン。背脂たっぷりで人気を集める「なりたけ」のイメージを受け継ぐがごとく、後入れのスープは「味噌」と「背脂」の2種類。味噌の濃い味、背脂のインパクトがしっかりと表現されていて、店とイコールとは言えないものの、かなりその雰囲気を再現させている。ノンフライの中太麺がもっちりしていて食べごたえ十分。具はメンマ、モヤシ、ねぎと、なりたけのイメージを受け継いではいるが、カップ麺のかやくなので物足りなさは否めない。
 とはいえ、店監修モノとしては珍しい、背脂でガッツリ攻めてくるスタイルがよかった。ただ、味噌と背脂の量が多いので、袋はフタの上で温めておいた方がよさそう。

日清食品「カップヌードル ベジータ 豚キャベツとんこつ」200円

 2016年1月25日発売。「野菜多め」→「ベジ・多」が名前の由来なのか。通常のカップヌードルよりも麺量を減らし、その分キャベツやコーンなどの野菜が多くなっている。スープはポークエキスを主体に、ニンニクや生姜も効かせているそうで、その構成物を聞くと「二郎インスパイア?」と思うが、実際に食べてみるとそこまで関係はなさそうで、キャベツ多めのタンメンがイメージなのかな、という感じ。

日清食品「日清のとんがらし麺ビック 激辛ジャークチキン味」225円

 2016年1月18日発売。唐辛子練り込み麺で激辛を表現する「日清のとんがらし麺」の新作。ジャマイカの国民食「ジャークチキン」と「ジャーク(邪悪)な程辛いラーメン」のダブルミーニングだとか。チキンベースのスープなのだが、特にジャークチキンっぽさは感じない。とはいえ、唐辛子も浮いていてしっかり辛い。小袋に入って、好みで適量を追加する「超絶激辛オイル」はホントに辛いので、一気に全部入れると大変な事になるので、食べながら少しずつ入れ、辛味オイルの味を確認しながらゆっくり食べないと、一度むせたら大変な事になりそう。

明星食品「銀座デリー監修 マサラカレー焼そば」220円

 2016年2月1日発売。明星では「銀座の名店」シリーズとして、銀座の有名店とコラボしたカップ麺を販売している。こちらは、インドカレーの有名店「銀座デリー」監修によるカレー焼きそば。細い油揚げ麺に、タマネギとトマトの野菜ペーストに、フライドオニオンとパセリを加えたドライカレーを乗せている。かやくには肉と人参。インドカレーならではの独特のスパイシー感はあるが、「小辛」と書いてあるように、比較的食べやすい。以前出していたというデリーのカレーラーメンを食べてみたかったかな。


2.春の札幌遠征完全版

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【つがる@北34条】
「つがるらーめん」700円

 

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