ラーマガ限定「NAKED」#046
京紫 灯花繚乱『京都宇治抹茶冷やし麺』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第46作目は四谷三丁目の人気店『京紫 灯花繚乱』が登場!店主の川瀬裕也さんが創り出した一杯は、宇治抹茶を使った京都の夏を思わせるNAKED。煮干しや昆布の旨味も広がる、久々の冷やしNAKEDが完成しました。
山路力也
これまで45作のNAKEDが登場して来たが、46作目にして初めてNAKED経験者による作品が登場となる。店主の川瀬さんには「鯛塩そば灯花」として「浅利のかけそば」を作って頂いた。2015年10月、第20作目だった。今回は「京紫灯花繚乱」としてのNAKEDということで、やはり京都をテーマにした一杯を仕上げて下さった。しかもNAKED史上二度目となる冷やしでのNAKED。
まず鮮やかなスープの緑色が夏らしく涼しげだ。宇治抹茶のほのかな苦味と甘みが煮干し昆布ベースの出汁と重なりあった味わいで、実に深い。抹茶は80℃でじっくりと抽出して、苦味を出し過ぎず美味さを飛ばさないようにしているのだそう。そこに棣鄂の細麺が合わせられているのだが、この適度な縮れ具合がスープをしっかりとキャッチしてくれる。香味油も抹茶を使った抹茶油で麺を包むことでより抹茶の風味を立たせることに成功している。薬味は玄米茶に入っている玄米を煎ったもので、香りと風味、そして食感の良いアクセントになっている。
落ち着いて考えれば日本蕎麦にしてもぶっかけうどんにしても素麺にしても、夏の冷たい麺は本来具など無かったものだ。そういう意味では夏の冷やし麺の究極はかけ冷やしなのではないか。そんな可能性すら感じさせてくれる一杯に大満足。
山本剛志
「灯花」の川瀬店主にとっては2作目の「NAKED」になる。今回は「京紫灯花繚乱」での提供という事で、京都で知られる宇治抹茶を使った冷やし麺でのNAKED。冷やし麺のNAKEDは「Voyage」以来2回目。
白煮干と昆布を使った澄んだ出汁に加えたのは、80℃とやや温度低めでゆっくりと出した宇治抹茶。お茶に含まれているテアニンが旨味となってラーメンらしいスープを構築しながら、苦味を抑えられるのがこの温度との事。お茶らしい風味を出しながら苦味は控えめで、昆布の甘さがスープに広がっている。碾茶の粉末を使って香味油を作っていて香りとコクも広がり、京都の製麺所「麺屋棣鄂」の細麺がスープを程よく拾う。薬味は、「鯛塩そば灯花」のお茶漬けでも使っている、玄米茶に入っている煎り玄米。食感の変化やアクセントにもちょうどいい。
何より嬉しいのは、冷やしらしい冷たさが発揮されている事。限定だと、具まで冷しきれていない事が多いが、かけならばスープを冷やして麺をしっかり締めれば最後まで冷たい事が約束される。しっかり冷たいNAKED、晩夏にお忘れなく。
【NAKED #046】
京紫 灯花繚乱(東京都新宿区四谷4-7/東京メトロ線「四谷三丁目」駅より徒歩4分)
「京都宇治抹茶冷やし麺」580円
販売期間:8月21日(月)〜9月18日(祝)
※一日20食(17:00〜)限定メニュー
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。