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■「ラーマガ」本誌に載せきれなかったレビューを掲載する「ラーメンレビュー増刊号」です

 「ラーマガ」本誌では、各号で7件の個別レビューを掲載しています。遠征や連食などで、そこに収まらない私のレビューを、随時「ら~マニア共和国」で掲載します。

 今回は巻頭コラムで、先日出演したテレビ番組の話を無料公開で。茨城遠征の2軒、千葉県房総地区の2軒、宮城遠征の3軒もレビューしました。ラーマガ本誌と合わせてお楽しみください。

□目次

1.巻頭コラム

 「あのカップ麺本当に美味しいの?」

2.限定メニューレビューを無料公開!

 ・鏡花@立川

3.茨城遠征完全版

 <「ラーマガ103号」で「先崎」のレビューを掲載
 <「ラーマガ104号」で「龍のひげ」のレビューを掲載
 <「ラーマガ105号」で「吟月」のレビューを掲載
 <「ラーマガ110号」で「良温」のレビューを掲載
 <「ラーマガ111号」で「京介」のレビューを掲載
 ・麺屋橙@常澄<新店だってスタミナ冷やしも出してます>
 ・金龍菜館@水戸<黄門様ゆかりの?水戸藩ラーメンを初実食>

4.千葉県レビュー総まとめ~房総編~

 <「ラーマガ88号」で「鷸@茂原」のクロスレビューを掲載
 <「ラーマガ89号」で「風's@茂原」のレビューを掲載
 <「ラーマガ90号」で「大葉@茂原」のレビューを掲載
 <「ラーマガ92号」で「麺との出会い@八街」のレビューを掲載
 <「ラーマガ93号」で「絆@四街道」のレビューを掲載
 <「ラーマガ94号」で「麺のマルタイ@木更津」のレビューを掲載
 <「ラーマガ95号」で「光の葉@五井」のレビューを掲載
 ・祐@茂原<背脂系人気店の系譜を受け継ぐ一杯>
 ・珍道楽@八街<シンプルながら個性ある中華屋さん発見!>

5.宮城遠征完全版

 <「ラーマガ108号」で「支那そばや」「中華楼」「大王」「丸宮」のレビューを掲載
 <「ラーマガ109号」で「奏」「かもめ食堂」「浜の家」「まるき」のレビューを掲載
 ・金華楼@女川<女川駅前に移転してきた、街で人気の中華屋さん>
 ・喫茶マンボ@気仙沼<気仙沼で伝説的人気の喫茶店も復活!>
 ・丸宝食堂@一関市<駅前から国道沿いに移って代替わり>


1.巻頭コラム:「あのカップ麺本当に美味しいの?」

 1月28日にオンエアされた「ジョブチューン」にて、ラーメン店とコラボしたカップ麺のベスト10がオンエアされました。その中で、私を含めたラーメン評論家ら10人が投票してベスト10を決め、コメントが紹介されました。

 その10人は「山本剛志、小林孝充、青木誠、はんつ遠藤、斉藤光輝、福岡岳洋、田中一明、森本聡子、石山勇人、大山即席斎」。

 中でも大山さんは、「TVチャンピオン」のインスタント麺通選手権で連覇し、カップ麺評論家として長年活躍しています。私がラーメンの食べ歩きを始めるきっかけになった人なので、一緒に臨席できたことが嬉しかったですね。

 さて、その番組内で紹介されたカップ麺のベスト10は以下の通りです。

  10位 明星食品 大砲ラーメン 昔ラーメン
  9位 明星食品 セブンプレミアム 地域の名店 龍上海
  8位 明星食品 セブンプレミアム 地域の名店 博多だるま
  7位 明星食品 セブンプレミアム 地域の名店 もちもちの木
  6位 日清食品 セブンゴールド 一風堂赤丸新味
  5位 明星食品 セブンプレミアム 地域の名店 中華そばとみ田
  4位 日清食品 セブンゴールド 山頭火 旭川とんこつ塩
  3位 明星食品 セブンプレミアム 地域の名店 六角家
  2位 日清食品 セブンゴールド すみれ 札幌濃厚味噌
  1位 日清食品 セブンプレミアム 蒙古タンメン中本

 皆さんが感じるであろう感想の一つが明星日清だけかよ!」だと思うんですが、まず、店舗とコラボしているカップ麺の多くがこの2社なんですよね。もちろん2社以外から出ている店舗コラボカップ麺もありましたが、入手できずに対象にならなかったものもあったようです。

 そしてもう一つセブンのPBが10品中9品?」と思う人もいると思います。これに関してはオンエアでは触れられていない選定ルールがあって、「収録日に販売されていて、放送日にもメーカーが製造されているもの」というのがありました。番組としては「紹介しても入手できないのでは視聴者の為にならない」という事でしたが、最初はそのルールを聞いていなかったので、投票すれば上位に入りそうだったけど除外されてしまった製品もあったようです。一方で、セブンが放送日時点での製造を確約したらしく、ベスト10のほとんどを席巻する事になりました。番組ではこのコーナーの前に「セブンイレブンのおでん」が特集されていて、さながらセブンとのタイアップ番組のように見えてしまったのは、番組にとってはプラスにはならなかった気もしますが。

 そして、「中本が一番美味しいの?」と何人かの方に聞かれました。10人の審査員が5杯ずつ投票した結果、一番点数を集めたのが中本だったのですが、実はその中で一位にあげた人はいませんでした。つまり、「中本」は10人からまんべんなく票を集めたけど、他は票が割れてしまった。醤油・味噌・豚骨では複数の候補があって、その中での選択をした人もいると思うんですが、「辛口」では中本に票が集まったという事が言えそうです。もちろん、スープや麺だけでなく具にも工夫がされて、店の蒙古タンメンに近いものになっているというのも、票を集めた大きな要素だったと思いますが。

 スタジオに中本の白根社長と日清の開発担当者が並んで、両者をスタジオで食べ比べるという企画は面白そうで、私もスタジオでコメントしてみたかったです(笑)。ただ、開発にあたっての苦労話やぶつかったエピソードなど、もっとぶっちゃけた話を聞きたかったですね。


2.限定メニューレビューを無料公開!
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【鏡花@立川】
「鶏そば2017輝き」1,000円
※2月10日まで限定

 不定期に提供される鏡花の限定「おやっさんの気まぐれ」。先月下旬から、酉年らしい限定という事で始まっていた。三大地鶏をベースに、様々な鶏だけを使った一杯との事。

 スープには鶏の旨みがまろやかに表出していているが、最近の淡麗系のようなシャープさとは異なり、鶏油の存在感は高くない。太麺は程よく茹でられていて、啜るうちに、麺の小麦がスープに流れ出して、スープの口当たりに徐々に甘さが加わっていく。麺の上には大ぶりで香ばしい鶏チャーシューが2枚。三つ葉だけでなく、刻み生姜が乗っているので、食べている間に気付いたら舌がリフレッシュされていく。

 別皿に乗っているのは、胡椒で和えたネギと鶏の親肉。これを後半のスープに乗せてほしいとの事。ひな肉と違ってコリコリした食感が感じられる煮付けた親鶏は食感をリフレッシュしてくれる他、麺の小麦が流れて甘くなったスープを胡椒の味付けが引き締める効果があるとの事。一杯を通して最後まで美味しく食べさせたいという仕掛けを加えてくるあたりが、経験豊富な鏡花らしくて嬉しかった。もうすぐ終了ですが、間に合う方は是非。

酉年に 鶏を集めて 丸い味

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らーめん 愉悦処 鏡花
東京都立川市柴崎町2-12-20
各線「立川」駅から徒歩7分


3.茨城遠征完全版
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