ラーマガ限定「NAKED」#034
麺処ゆきち『野菜とあさりのかけ塩らーめん〜ほんのりトマト風味〜』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。
第34作目は北習志野の人気店『麺処ゆきち』が登場。店主の倉井賢史さんが生み出した一杯は、野菜の旨味とアサリの旨味が融合する斬新なNAKED。ありそうで無かった深みのある一杯が出来ました。
山路力也
NAKEDを始めて34作品目にして初の千葉県からの参戦となった今回のNAKED。毎回NAKEDをお願いする店は山本さんと二人で相談して決めるのだが、今回は千葉県ということで私からの発案と思われる方も多いだろうが、実は山本さんからの発案。ゆきちの倉井さんは僕が企画した「船橋ソースラーメンプロジェクト」のメンバーとして今も一緒に活動している人。灯台下暗しというか、そうか倉井さんがいたよな、と思った次第。
倉井さんが作るラーメンはレギュラーメニューにしても限定メニューにしても、穏やかで派手さはない。しかし食べてみると一本芯があるというか、オリジナリティをしっかりと感じさせ、他では食べることの出来ない味を見事に表現してある。今回のNAKEDも一見普通の塩ラーメンのように見えるだろうが、スープを一口啜ると今までに味わったことのない独特な旨味に驚くことだろう。
その味の秘密はいくつかあるが、まずは野菜の旨味とアサリの旨味のバランスが実に程よい。さらにたっぷりの旨味を含む夏の野菜「トマト」の旨味を加えることで、複合的で立体的な旨味溢れるスープが完成した。そこに塩ダレの他に塩を直接入れることで、旨味にキリッとした塩味が加わって甘くまとまりがちなスープを引き締めた。表面に浮かぶ鶏油の香りもまた食欲を誘う。
トマトを生かした野菜ダレを使うのは、ゆきちのレギュラーメニューでも同様。ゆきちらしさ、オリジナリティをしっかりとこのNAKEDでも刺し込んで来た。お見事の一言に尽きる一杯だ。
山本剛志
千葉県初のNAKEDということで、地元である山路さんにも納得してもらえる店を、と肩肘張っていたわけではないけれど、開店以来3年、限定メニューも様々に登場させている実力店ならばという事で、お願いさせていただきました。その期待を上回る、ゆきちの個性をしっかり出した一杯を提供していただけた。
スープには鶏や豚を使っていない。キャベツ、人参、セロリ、タマネギ、しめじといった野菜類がじんわりとした旨みを広め、そこにトマトの旨みが入る事でキリっと引き締まる。意図的にアサリのコクとのバランスを取らず、インパクトある味にまとめている。鶏油を浮かせたことでラーメンらしさも表現している。
麺もこのメニュー専用で「つるつる感」と「もちもち感」を同居させたもの。スープを引き締め口内をリフレッシュできるピンクペッパーの存在感も頼もしい。
派手に人気を集める店ではないが、個性ある味を着実に出してきた「ゆきち」らしい一杯。夏の爽快感ゲットには是非お勧めしたい。
【NAKED #034】
麺処ゆきち(千葉県船橋市習志野台1-25-14/新京成線・東葉高速線「北習志野」駅より徒歩5分)
「野菜とあさりのかけ塩らーめん〜ほんのりトマト風味〜」650円
販売期間:7月15日(金)〜8月14日(日)
※一日10食限定メニュー
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。
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