「はじめに・料金体系について」で書いたとおり、本ブロマガの連載は都度課金制にしており、物語の途中までは無料で読めるようになっています。
 課金して読める部分は各巻のクライマックスのみですが、チャンネルの開設にあたって有料記事が最低1本必要なので、本稿を用意しております。(本稿は2014年1月6日をもって無料記事にしました)
 いずれ無料化するつもりですので、課金せずともそのときにお読みいただけます。

1.もともとは新人賞落選作
 私は2013年春から『俺の棒銀と女王の穴熊』という小説のブロマガ連載を、ニコニコチャンネルで始めました。おかげさまでなかなかの評価をいただいていますが、この作品はもともとライトノベル新人賞の落選作です。それがどのような経緯でチャンネル開設に至ったかは、こちらの記事でご覧いただけます。
 この『オンリー☆ローリー!』も同様で、新人賞に落選してからちょくちょく手直しはしていたものの、ずっと寝かせていました。しかし『俺の棒銀と女王の穴熊』がある程度の評価を得たことで「もう新人賞にはこだわらず、どんどん世に出してしまおう」という心境になったのです。
 新人賞に落選した作品など、所詮たいした価値はない。私に限らず、多くの人がそう思っているのではないでしょうか。
 しかし価値があるかどうかなど、それこそプロの編集者にだってわからないはずです。だからこそ、見事受賞した作品でさえ容易には売れないという現実があるのです。一方、ネット小説として好き放題に書いたものがベストセラーになる例も、最近では珍しくありません。
 価値がないと100パーセント断言できるものがあるとすれば、それは「世に出ていない作品」です。誰にも見られない作品は、称賛も批判も受けようがない! 価値がないどころか、存在すらしていないのと同じことです。
 だから私は価値を見いだしてくれる人がいると信じて、『オンリー☆ローリー!』をネット小説として世に出すことにしました。少なくともドワンゴの審査を通過してチャンネル開設できたわけですから、一定の価値はあると示せたようです。

2.原点は同人ゲーム
 実は『オンリー☆ローリー!』には、世界観を同じくする作品があります。それが2006年にリリースした『魔法使いの見た夢』という同人ノベルゲームです。
 やはり魔法バトルをテーマとしており、『オンリー☆ローリー!』における魔法、魔法使いの概念は、すべてこのときに基礎が形作られています。
 今でも思い入れの深い作品なのですが、現在スマートフォンアプリとして移植計画が進行中です。ゆくゆくはこちらの情報も掲載できればと思います。