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口臭という言葉。

私はこの言葉に今までの36年間の人生、どれだけ悩まされてきた事でしょうか。

まず、「口臭」と聞いて周りはどんなイメージを持つでしょうか?

「不潔」「臭い」「歯磨きをしてなさそう」「虫歯がありそう」「近くで話をしたくない」「何か病気がありそう」

正直どれもこれも嬉しくない例ばかりですよね。

特に美容などに気を使う女性ならなおさらではないでしょうか。

でも長い人生をこの「口臭」で悩まされてきた私は、実際に周りから今挙げた例の内容を言われた事がたくさんあります。

今回は私が口臭を何とか改善しようと色々と試した道のりや、実際どんな場面で口臭が気になったり苦労をしたか、どんな弊害があったかなどを、お話していきたいと思います。

少しでも同じ口臭で悩む方の力になれたらと思います。

「お姉ちゃん口臭い」の一言

私は中学生でした。2つ下の妹がいます。

妹がピアノを弾いている後ろから肩越しに、話しかけた時でした。

「お姉ちゃん口臭い」

妹に突然そう言われたのでした。

正直言われた時は

「臭くなんかない! 何言ってるの?」

と腹が立って妹に言ったのを覚えています。

自分で自分の口が臭いなんてそれまで思った事もなかったですし、正直ショックだったんです。

認めたくなかったというのもあります。

でも今思うとその時に妹が言ってくれた事に感謝するべきだったと思っています。

なかなか他人は遠慮して「口が臭う」なんて言ってはくれませんし、ハッキリ言ってくれる一番見近な存在は家族だと思うからです。

ここから私の長い「口臭」との付き合いは始まったわけです。

当時中学生だった私。

その時はスマホもネットも今のように普及なんてしていません。

対策などを調べようにも情報を仕入れる事がとにかくできませんでした。

「口が臭いなんてどうしよう」

とにかく不安になりました。

最初の対策は歯磨き

まず中学生だった私がした事は「歯磨き」「舌磨き」でした。

性格がおおざっぱの私は普段から歯磨きは一応していたものの、所要時間は数十秒くらいでした。

もちろん舌なんて磨いていなかったですし、フロスなんて面倒なので使ったこともありませんでした。

でも今回妹に言われた一言でひどく傷付いた私は、

「ひょっとしたら誰も言わないだけで皆私の口が臭いと思っているんじゃ……」

と思い始めたのです。

糸ようじと言われる物を初めて買いました。

それからしばらくは歯磨きの後に歯ブラシで舌を磨き、糸ようじで歯の間を磨くようにしていました。

そうすると心なしかその直後は自分の息がスッキリとしているような気がして、そのスッキリしている間だけは他人と話を至近距離でしていても気にならなくなりました。

少し自信がついたのだと思います。 

でも数時間も経つと、やはり自分の手を口に当てて「ハーッ」と息を吐いてみると臭うような気がしたのです。

実際その時に臭っていたのかどうかはわかりません。

でも、相手にその都度「私の息、臭い?」なんて事は聞けませんでしたし、きっと聞いても相手は遠慮して本当の事は言わなかったと思います。

そうするとまた自信がなくなってしまいます。

人と話をする時に自然と相手と距離を保つようになっていきました。

たかが口臭でと言われるかもしれませんが、自分の息が気になって人と会う事すら嫌になっていました。

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