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多汗症って知っていますか?

気温や運動に全く関係なく、自分の意思に反して尋常でない量の汗をかいてしまう、まだはっきりとした原因もわかっていない病気です。

多汗症ではない方たちは口をそろえて言います。

「汗はみんなかくもの。大丈夫、気にするな」と。

でも多汗症で悩んでる人たちにとっては、そう簡単に解決できるものではないんです。

私は、幼いころから手と足を主とした多汗症でした。

自分が他の人より、手や足が湿っていることは幼いころから気付いていました。

母親から手汗や足汗を指摘されたことをよく覚えています。

『あなたは赤ちゃんの頃から、手や足がいつも湿っているので、靴下を履かせるのが大変だったのよ』

と言われ、子供ながらに

『こんなに手や足が濡れてるのは私だけなのかな?』

と疑問に思っていました。

それでも、まだ幼稚園~小学校低学年頃まではそれほど手汗や足汗を気にすることなく過ごしていました。

手汗は汚い?

小学校中学年くらいになると、少しずつ自分の手汗が気になる機会が増えてきました。

そして気にすれば気にするほど、どんどん溢れ出してくるのです。

フォークダンスの練習の時のこと。

男女でぺアを組まされ長時間手をつながなければいけないことがありました。

手を離せば、先生に注意される状況で、途中で手を拭くことすらできなかった私の手の汗は最終的に洪水状態になり、そのペアを組んでいた男子に

『汗、きたねー!もうかんべん!』

と手を拭かれた時は、さすがに言い返すこともできず、泣きそうになりましたが、なんとかぐっと堪えました。

このあたりから、手汗・足汗は更にひどくなっていきました。

なぜか学校は、人と手を繋がせる機会をとにかく多く作りたがります。

授業でも、突然『隣の人と手をつなげ!』だとか、『全員で輪になって手を繋いで』とかよくありました。

全く心の準備なんて出来てないし、かといって逃げ出すこともできない、私にとっては、まるでいきなり空爆にあったかのような衝撃度です。

そんな時の授業は全く頭に入らず、いかにこの場を乗り切るかだけを考え、手汗と戦いました。

その手汗の量とは……?

多汗症の汗の量は、手が湿る程度のものではありません。

若干の差はあるでしょうが、私の量は手のひらから出た汗のしずくが次々と落ちていく感じです。

わかっていただけたでしょうか?

手の全ての汗腺から最初は小さな汗が滲みでて、それが自分の心臓の鼓動に合わせてどんどん大きくなっていく…そんな感覚です。

大人になってからですが、一度だけ量をはかってみたくて

どのくらい貯めれるか試してみたことがあります。

結局おちょこに一杯分貯めてギブアップ。

想像するとやはり気持ち悪いですね。

自分の汗でも気持ち悪いんですから、他人がこの手をさわれば、気持ち悪く感じるのは当然です。

そうして私はどんどん自信をなくしていきました。

欠点を隠すのではなく逆にアピールするということ


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