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私は小さいころから他の子に比べて体の全体が少しぽっちゃりしていました。

小さいうちは周りからまるまるしていて可愛いと言われていたのですが、大きくなるにつれてその反応は変わっていきました。

もともと私はあまり人とコミュニケーションを取るのが得意ではなく友達も少ないほうでした。

休み時間も一人で居ることの方が多く、人と会話をするのは唯一放課後に幼馴染と下校する時くらいでした。

だからでしょうか、私がデブで暗いからという理由で小学校高学年になるといじめが始まったのです。

当時は何故自分がいじめられているのか理解できず、どうせ私は……と我慢するだけでした。

とうとう私は不登校になってしまい家にずっと引きこるようになってしまってのです。

家は母と二人暮らし。母は仕事に出ていたので私は一人で過ごす時間がもっと多くなりました。

母がいない間は、いつもお菓子やらアイスやらと何かしら食べ物を口に入れて寂しさをごまかしていました。

さらに昼夜逆転の生活になり、夜中にも夜食や間食を繰り返していました。

当時はまっていた食べ物は煮込みうどんで、醤油砂糖ベースの出汁にトロトロの半熟卵を入れて食べるのが大好きでした。

そんな生活をすればもちろん人間は太っていくわけで、小学6年生になった時にはついに体重を50kgを超えてしまいました。

当時は体重というものをまったく気にしておらず、どんどん食べて太っていくばかり、外にも出ないのでもちろん運動をするわけでもありません。

太っていることをコンプレックスに感じた事すらなかったのです。

母も特に何か言うわけでもなく私はどんどん成長していきました。

自分がデブだと気づいたとき

中学生になりようやく外に出始めたのですが、中学校は小学校の引き続き。

新しいクラスメイトもほとんど知ってる人ばかりでした。みんなが新しい制服にうきうきして早速、仲の良い友達とわいわい話していました。

そこでも私は中に入れず一人で本を読んで過ごしていました。

中学生になって変わったのは場所と制服だけ、あとは何も変わっていないんだ、どうせ私は太っているから、暗いから何やってもダメなんだと考えていた時に担任の先生が入ってきました。

それからみんなで自己紹介をして入学式を終え帰宅しました。

翌日からまた学校に行くのがしんどくなっていました。まだいじめられてるわけでもないのに、それでもなんとか学校には行くようにしていました。

部活にも入り、自分なりに学校生活を楽しもうと頑張ってはいたのですが、逆にそれがストレスになってしまったのでしょう、ただでさえ食べ盛りの中学生です。

小学校の頃よりさらにお菓子やごはんをたくさん食べてしまうようになってしまったのです。

それでもなぜか痩せようとはせず学校から帰っては何かしら食べて寝る、その繰り返しでした。

今思えばそんな事をすれば太るのも当たり前ですし根暗な性格、それはいじめられるだろうと思います。

中学校でもやはりいじめは始まり、ついに先輩にも暴言を吐かれるようになりました。

やはり一番に言われていたのは「デブ」。その上ちょうどその頃はニキビが酷く「キモイ」とよけいにいじめられるようになりました。

さすがに参ってしまった私は恐る恐る体重計に乗りました。前回乗ったときは53kgだった私。

そっと目を開けて体重を確認するとなんと63kg!!!!

たった半年ほどで10kgも太っていたのです。

さすがに動揺した私はやっと自分がデブなんだと気づきました。

今思えば「遅いっちゅうの!」と自分にツッコミたいのですが……(笑)

それからはこれ以上体重を増やさないようにと心がけ中学を卒業するまではしっかりとキープをしていました。

充実した高校生活

中学校を無事卒業し私はある公立の定時制高校に通い始めました。

定時制高校は4年間、昼間働きながら夜学校で勉強するという生活でした。

私は働きながら学費や携帯代、生活費などを支払っていました。

定時制高校では不思議と友達もでき先輩にも可愛がってもらい先生とも仲が良くとても充実していました。

昼間は仕事で走りまわり、夜は学校で体育や部活でたくさん体を動かしていました。その間、間食はやめていたのですがごはんをすごく食べていました。 それでも体重が増える事はなくそんな生活を3年ほど続けていました。

ですがそんな平穏な日々もそう長くは続かず、3年間ほとんど太ることもなく安心していた私にある事件が起こったのです。

悲劇の10kg増加

4年生になった私は就職活動が始まりました。

就職先はすぐに決まり安心していたのですがそんな私に悲劇がおこったのです。

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