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私の家は家族全員が肥満体型です。
両親共働きで、夕飯が遅くなったり、休日は遅く起きて昼を抜いてしまったりなど食生活が不安定でした。
そのうえ外食が多かったり、購入した総菜が多かったりと栄養バランスもガタガタ。
まさに肥満一直線、といったような家庭。
そんななかで育った私の学生生活は悲惨なものでした。
幸せだった頃
保育園の頃、私は明るく、友だちと良く遊ぶ子どもでした。
その頃はまだ体型は平均と変わらないくらい。
毎日のように虫取り、ドッチボール、サッカーなど、外で元気に遊びまわり、男の子とも楽しく会話を交わしていました。
今考えると、この時代は私にとって唯一何事もなく、幸せな時間であったことは間違いありません。
そいて小学校に上がるときは、期待に胸を躍らせていました。
だから、これから地獄のような日々を送ることになるなんて、考えてもいなかったのです。
地獄の始まり
小学校に上がる頃、私は立派な肥満体型に。
小学一年の頃はそこまでひどいことはされませんでした。
せいぜい廊下ですれ違う上級生に指を差され、笑われたくらいです。
ところが、小学二年に上がると、本格的にいじめのターゲットになりました。
何がきっかけというのはありません。誰がきっかけというのもありません。
そこに太った子がいる。それだけで十分おもちゃになるのです。
さらに私は運動神経が悪かったため、それもいじめを加速させる原因になりました。
「こいつの手触ると菌がうつるぜー!」
「お前のあだ名デブスな!」
「なんで一緒のグループなの? 出てってくれない?」
「狭くなるから廊下歩かないでよ」
こんな言葉は日常茶飯事です。
保育園の時に仲良くしていた子も何人か同じ小学校へ上がったのですが、その子達も手のひらを返したように「デブ」「ブス」と毎日のように言い、周りの子と共に私を笑っていました。
筆箱を捨てられたり、掲示物を汚されたり、靴にゴミを詰められたりしたこともありました。
執拗に追いかけられ、そのままトイレの個室に閉じこめられるなど、今考えると小学生のおふざけ程度のものもありますが、当時の私にとっては恐怖以外の何物でもありませんでした。