目頭から二重のラインが平行に伸びる平行型の二重「平行二重」は、目を大きく見せ、目元に華やかな印象を与えてくれます。
平行二重を手に入れるために、特に確実な方法は美容整形手術を受けること。
ただ、ひとえに平行二重整形といっても実はさまざまな方法があるようです。
そもそも平行二重とは?
平行二重とは、目頭から目じりまで同じ幅で二重のラインが入っており、その二重のラインが目頭にあるひだ「蒙古ひだ」で隠れていない平行型の二重のこと。
目頭を蒙古ひだで覆われている「末広型」の二重とは異なり、平行二重は蒙古ひだがなく二重のラインが目頭の方まで達しているか、もしくは蒙古ひだがかなり小さいため、二重のラインが蒙古ひだを乗り越えて目頭まで達しています。
平行二重は蒙古ひだに目頭を覆われない分、末広二重よりも目を大きく見せることができるんです。
日本人で生まれつき平行二重の人もいますが、先天的な平行二重はかなり少数のよう。
また、二重まぶたの日本人の大半は末広型の二重です。
平行二重の整形法1:埋没法
埋没法は、まぶたの裏側から糸を通し、まぶたを持ち上げる「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」という筋肉や「瞼板(けんばん)」とよばれるまぶたの先端にある軟骨と皮膚を連結し、二重にするもの。
また、埋没法の留め方には2種類あり、*皮膚と上眼瞼挙筋を留めるものは「挙筋法」、瞼板と留めるものは「瞼板法」*と呼ばれます。
埋没法はまぶたをメスで切開せず、局所麻酔をして施術を行うので痛みはほとんどありません。
さらに、まぶたの内側を糸で留めるだけなので、手術の出来に納得がいかない場合にやり直しがきく反面、何年か経つと糸が取れて元に戻ってしまう可能性が高いです。
埋没法の手術時間
埋没法の手術時間は、まぶたに何か所結び目を作るかで手術時間が異なります。
もっとも主流な2点留めの施術の場合、両目合わせて*10~20分*ほどで終わることが多いようです。
埋没法のダウンタイム
埋没法はダウンタイムが不要といわれることもありますが、術後にまぶたの腫れや内出血が生じることはあります。
ただ、切開する場合に比べると軽度のもので済むことが多いので、腫れや内出血は1週間前後で引くことがほとんど。
腫れやむくみが消え、希望していたキレイな二重幅になるのは*術後1か月くらい*と言われています。
埋没法の手術費用
費用も手術時間と同様、何か所結び目を作るかで変わってきますが、両目2点留めの施術で、相場は8万円台くらい。
また、糸の埋め込み方を複雑にする場合も手術料はあがるようです。
埋没法での平行二重整形
蒙古ひだがあまり発達していない人であれば、埋没法の施術のみで平行二重をつくることができる可能性が高いよう。
ただ、蒙古ひだが発達している人は、埋没法のみで平行二重をつくるのは難しいかもしれません。
蒙古ひだが発達していることで埋没法だけでは難しい場合は、蒙古ひだを除去する目頭切開と埋没法を一緒に行うことで平行二重にできるようになることが多いです。
また、いずれの場合も埋没法で幅が比較的広い二重まぶたにすると取れやすくなってしまうので、目を閉じた状態で6~7mm幅以下の二重にするのがおすすめ。
6~7mm以上の二重幅にしたい場合は、他の施術法にした方がいいでしょう。
平行二重の整形法2:部分切開(小切開)
部分切開とは、まぶたにつくる二重ラインの一部を5mm~1cmほど小さく切開して、メスを入れてまぶたの内側の余分な脂肪や組織などを切除し、上眼瞼挙筋と瞼板を縫合することで癒着させ、二重にするというもの。
埋没法ではつくるのがむずかしい幅広の二重も、部分切開でなら作れることが多いです。
また、埋没法に比べると格段に二重の持ちもよく、半永久的な二重が期待できるでしょう。
部分切開の手術時間
部分切開の手術時間は、両目で20分ほど。
二重整形としては平均的な手術時間です。
部分切開のダウンタイム
部分切開は、術後3日ほどはとくに腫れがひどいようで、目もとに軽い痛みを伴うこともあります。
目立った腫れや内出血は1~2週間前後で引いてしまうことが多いです。
術後1~2か月になれば、腫れが消え、希望していた二重幅になるでしょう。
また、抜糸を行う術後1週間くらいまでは、自宅で静養することをおすすめします。
部分切開の手術費用
手術費用は手術内容によって変わってきますが、相場は20万円前後。
まぶたを大きく切開する「全切開」と同額にしているクリニックも少なくありません。
部分切開での平行二重整形
蒙古ひだがあまり発達していない人であれば、部分切開の施術のみで平行二重をつくれる可能性が高いですが、蒙古ひだが発達している人は他の施術と合わせて受けたほうがいいかも。
蒙古ひだを除去する目頭切開を一緒に行うのがおすすめです。
平行二重の整形法3:全切開
全切開は、部分切開とほとんど同じで、違うのは、まぶたを切開する範囲が*3~4cmと少し大きめ*なこと。
1度手術をしたら半永久的に元の目元に戻ることができないのが大きな特徴で、部分切開より確実に効果が続きます。
また、埋没法では作るのがむずかしい幅広の二重も、この全切開なら作れちゃうかも。
さらに、皮膚のたるみ取りや目を開ける力を向上させるための*「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の手術も同時に行うことができる*ので、部分切開では解決できないさまざまなまぶたのトラブルに対処できるようです。
まぶたの一部分のみを切る部分切開よりも、目頭から目じりにかけて切る全切開のほうが、かえって手術痕が二重のラインになじんで目立たなくなる場合もあります。
全切開の手術時間
全切開の手術時間は、両目で30分ほど。
部分切開より切開する幅が広い分、少し時間がかかります。
全切開のダウンタイム
全切開は、術後1週間が特に腫れがひどいようで、目元にじんじんするような痛みを伴うことも。
目立った腫れや内出血は1~2週間前後で引くことが多いです。
また、腫れや内出血がある程度消え、希望していた二重幅になるのが術後3~4カ月ほど。
部分切開同様、抜糸を行う*術後1週間~2週間程度*は自宅で静養することをおすすめします。
全切開の手術費用
手術内容によっても変わってきますが、相場は20~30万円ほどです。
全切開での平行二重整形
部分切開同様、蒙古ひだがあまり発達していない人であれば全切開の施術のみで平行二重をつくることができる可能性が高いですが、蒙古ひだが発達している人は全切開のみで平行二重をつくるのは難しいかも。
全切開で二重を作るのが難しい場合は、目頭切開による蒙古ひだの除去を一緒に行いましょう。
平行二重の整形法4:目頭切開
目頭切開は、目頭を覆っている蒙古ひだを切開して余分な皮膚や脂肪などを除去し、縫合することで目の横幅を拡張するというもの。
切開の仕方によって、Z法やW法、三日月法(単純法)、リドレープ法などいくつかの施術法があります。
また、蒙古ひだはすべて取り去ってしまうことも少し残しておくことも可能。
ほかの二重整形手術と組み合わせて施術されることが多い手術法です。
目頭切開の手術時間
目頭切開の手術時間は、両目で30分ほど。
ただ、ほかの二重手術と組み合わせて行われる場合には、もちろんその分手術時間がプラスされます。
目頭切開のダウンタイム
目頭切開単体では比較的術後の腫れや痛みがすくなく、内出血も1週間ほどで目立たなくなります。
また、1週間後に抜糸をおこなう必要があり、傷跡の赤みや凹みが完全に消えるまでの期間は2カ月~半年とかなり個人差があるようです。
目頭切開の手術費用
目頭切開単体での相場は20~25万円ほど。
ほかの二重手術とセットで施術すると、単価は安くなることが多いようです。
目頭切開での平行二重整形
まぶたが平行二重にならない原因である蒙古ひだを除去できる目頭切開。
もともと末広二重の人が、二重幅は今のままで平行型にしたいという場合は、目頭切開で蒙古ひだを切除するだけで平行二重にすることが可能です。
目頭切開は埋没法や部分切開、全切開などのほかの二重整形法と併用することで、二重幅もライン取りもさまざまな平行二重の目もとをつくることができます。
自分に似合う自然な平行二重をデザインしてくれる医師選びが大切
平行二重にする方法は埋没法と部分切開、全切開、目頭切開の4つがあり、蒙古ひだがある人は目頭切開と他の施術法を合わせて受けたほうがより理想に近い二重が手に入れられそう。
また、満足のいく平行二重を手に入れるためには、担当医師に自分の理想の二重をはっきり伝えること、そして手術の経験豊富な医師選びをすることが重要です。
カウンセリング時に、これまでに何件ほど平行二重整形を行ってきたか医師に質問してみたり、可能であれば過去におこなった平行二重整形の症例写真を見せてもらうといいでしょう。
written by エクリトアコ
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