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ネットには間違った情報だらけ。正しい知識と優しさを伝える美容外科医|渋谷高野美容医院 院長 高野洋一

2015/12/08 22:00 投稿

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「優しさこそが医療の基本」、そんな言葉を掲げる美容外科があります。

それが渋谷高野美容医院。

院長の高野洋一先生は、「医療はサービス業」と言われるなかで、患者さんと真剣に向き合う本当の意味での「優しさ」のある治療を貫いています。

ネット上に、美容整形に関する間違った情報があふれているなか、自身が運営する「キレイの教科書」を通じて啓蒙活動を行っている高野院長にお話を伺ってきました。

「優しさ」が伝わるかどうかがすべて

ーー 初めてお伺いさせていただいたんですが、すごく落ち着く空間ですね。

病院ってたいてい、白が基調になっている空間なんですが「よそに来た」ってかしこまった雰囲気になってしまうんですよね。だから、患者さんに待ち時間を少しでもゆったり過ごしてもらえるように、友だちの家に来たような感じのやわらかい雰囲気にしています。

ーー たしかに女性のツボを抑えている感じです。

桜のピンクと、幹の木の色と、あとは緑をちょこちょこ入れて……。落ち着けるんじゃないかなと思ってこの内装にしたんです。実際に自分が病院に行くと、画一的な長椅子がズラッと並んでいて、落ち着かない。だから女性が好きそうな雰囲気の、柔らかい印象の家具を選びました。

ーー 高野先生ご自身で選んだんですか?

はい。中学の同級生と2人でいろいろまわって。それも男なんですけどね(笑)。

ーー (笑)。内装へのこだわりにもあらわれてるんでしょうけど、サイト(渋谷高野美容医院)のなかで「優しさ」という言葉が多く使われていますよね。

最後は優しさがすべてかなと思っていて。「丁寧に」というのはもちろんなんですが、「丁寧であればいい」というのとは少し違います。最近、医療はサービス業だと言われますが、患者さんにへりくだって丁寧にしておけばいいってわけじゃない。お互いの信頼関係のなかで、どれだけ患者さんの気持ちを汲みとってあげられるか。多少言葉遣いがぶっきらぼうでも、最終的には「優しさ」が伝わらないと。

ーー 丁寧にへりくだることじゃなく、患者さんのことを真剣に考えるのが「優しさ」なんですね。

ただ、カウンセリングのとき、真剣になりすぎてちょっと怖いって言われることがあります(笑)。患者さんのなかには、ネットなどで間違った知識を身につけてしまっている人もいて、そのままだと失敗するのでなんとかして正してあげようとしていると、カウンセリングに熱が入りすぎてしまうんですよね。

美容整形の正しい知識をすべての人に知ってほしい

ーー たしかに、ネットに溢れてる知識って間違ったものが多いかもしれません。そんななかで先生は「キレイの教科書」(※)というサイトを運営されてますよね。そのきっかけは何だったんですか?

※ 高野院長が執筆している美容整形の知識をまとめたサイト。

美容整形業界って怪しくないですか(笑)?

ーー うーん…たしかにちょっと(笑)。

そういうイメージがついてしまうのは、患者さんの本当のニーズに合ったものを提供できていないからだと思うんです。だから、患者さんにも本当の知識を知っておいてほしいと考えたのが「キレイの教科書」を始めたきっかけですね。

ーー 美容整形の知識について、ものすごく詳しく書いてありますもんね。

一般的なサイトの2、3倍くらいのボリュームがあるので、少し読みにくく感じるかもしれないんですけど、間違ったことは書いていないので、美容整形に関する本当の知識が身につくと思います。ネットだと、全国の人に見ていただけるので、うちの医院に来られない人にも知識を共有できていいですね。

ーー 美容業界全体にも影響がありそうですね。

キレイの教科書」は、医院のサイトとはまた別で、たくさんの人にただ「知識がある場所」として使ってもらえるといいなと思っています。美容業界ってクリニックが運営するサイトだけでなく、広告業や個人のアフェリエイトなどが入り混じって、本当に正しい知識がどこにあるのかがとてもわかりにくい状態になっているんです。だから、患者さん自身が正しい知識を得る、手助けになればと思っています

医師でなければ何かに没頭する研究者になっていたかも

ーー 高野先生が、医師を志したきっかけって何だったんですか?

残念ながら美しい話はないんですよ(笑)。大学受験のときに「何になりたい」という明確なものがなかったんです。だから逆に「何になれるか」明確な学部を選んだんです。それって医学部か歯学部くらいなんですよ。

ーー でもそれでずっとキャリアを積んできているってことは、きっと合っていたんでしょうね。

合って……いたのかなあ(笑)。でももうこれしかできないんで。もしかしたら、なにかに没頭するような研究者とかになっていたかもしれません。

ーー 入れ込みやすいほうなんでしょうか。先ほどの「カウンセリングに熱が入り過ぎる」というお話にもつながりますね。

たとえば、何か調べ物をしていると延々と調べてしまったりとか。どこまで突き詰めればいいのかわからなくなることもあります(笑)。

必ずしも整形をする必要はない

ーー もし、私(編集部・近藤)が「とにかくキレイにしてください」って来たら、どこにどんな施術をしますか?

たまにそういう患者さんいるんですけど、そのままでいいんじゃないですかって言いますね。特に気になっているところがないなら、あえて整形する必要ない。逆に整形したところが、きになってしまうようになるかもしれないので。

ーー カウンセリングでは、いろいろな人の悩みやコンプレックスを聞くことが多いと思うんですが、なにか気をつけていることはありますか?

カウンセリングではとくに「優しさ」というのが活きてくると思います。コンプレックスを持っている人は、性格的に似通っている部分があるような気がするんです。患者さんのなかには、人一倍不安感が強い人もいるので、「優しさ」を持って接することが一番ですね。

ーー 高野先生のカウンセリングは、たしかに優しさにあふれていそうです。

でも、雑談とかは苦手なんです(笑)。だから、とにかく患者さんの気持ちをしっかり聞き出して、適切な施術方法を正しく説明する……っていう流れになってしまいがち。ただ、患者さんのとの信頼関係を築くために、共通点を見つけたり、話が合うと思ってもらえたりするように意識しています。

真剣であることが本当の意味での「優しさ」

高野院長は、一つひとつの質問に真剣に答えてくださって、真面目で真摯な印象を受けました。

「たまに厳しい言い方をしてしまう」とおっしゃっていましたが、それは患者さんの悩みやコンプレックスに真剣に向き合っているからこそなんだと思います。

高野洋一

渋谷高野美容医院 院長

2003年 神戸大学医学部医学科卒業。2004年、順天堂医院関連病院にて外科研修を受け、2005年より、神戸大学病院、姫路赤十字病院小児外科、兵庫県立こども病院外科にて勤務。2009年、湘南美容外科に入職。2011年より、湘南美容外科新宿本院で技術指導にあたったのち、2014年、渋谷高野美容医院を開業。

渋谷高野美容医院

■ 施術内容(下記以外も相談可)

  • ダイエット、痩身外来:食事指導などのカウンセリングから薬の処方、脂肪吸引まで
  • 目の周りの手術:二重手術(埋没法・切開法)、目の周りの若返り
  • プチ整形:ヒアルロン酸、ボトックスなど
  • 保険診療:でべそ治療(臍ヘルニア)、眼瞼下垂、わきが、怪我、火傷など

■ 所在地:東京都渋谷区道玄坂2-25-6ホリウチビル 6F

■ 診療時間:10:00~19:00

■ 定休日:水曜日、不定休

written by 近藤世菜

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