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皆さんには何かのコンプレックスがありますか?
それはどんなコンプレックスでしょうか?
背が高いことですか?背が低いことですが?あるいは顔のことですか?身体のことですか?
大抵皆さんどなたでも多かれ少なかれ、何かしらの劣等感というものがあるかと思います。きっと何もないという人はいないでしょう。
人にはなかなか相談できずに、自分の中だけで悶々として悩み続けてしまう。
そんなことってきっと誰にもあると思います。
私のコンプレックスのお話をします。
それは毛深いことです。
私は現在40代の女です。
私はずっと自分の体のあちこちの毛が濃いことに劣等感を抱いていました。
両親はそれほど毛が濃くないし、兄弟もそんな人はいないのに、自分だけがなんで毛が濃く生まれてしまったのかと随分悩んでいました。
まだ小さいときはよく分かっていませんから、何も特に気にしてはいなかったのですが、それが段々とどんな風にして私の中でコンプレックスになっていったのかをお話ししたいと思います。
そしてそれがどうやって解決していったのかという歴史と、またおばさんになった今現在はどう思っているのかもお話ししていきたいと思います。
あまり気にしていない幼少期
まだ幼稚園生くらいの頃は自分がそんなに人と違っていることに気づいていませんでした。
まだ幼いですしね。
でも兄弟は私をからかって(悪気はなく面白がって)よく私のことを「おさるさん」と呼びました。
「○○ちゃんにはバナナが似合うね。」とか言われました。
それが毛が濃いことも意味しているのはまだよく分かっていませんでした。
猿はかわいいし、愛嬌もあるので好きでしたし、バナナも実際好きなので、おさるさんと呼ばれても全然悪い気はしていませんでした。
むしろ喜んでいたかもしれません。
びっくり人間・多毛児
そのころテレビで「世界びっくり人間」というタイトルだったかどうか詳しくは覚えていませんが、そんな番組がよく流れていました。
同世代のみなさんは覚えていらっしゃるでしょうか。
世界中のありとあらゆる特徴や特技を持っていらっしゃる方々が登場します。
たとえば覚えているのでは、金魚を飲み込んでまた口から吐き出す人とか、日本でも「くしゃおじさん」という顎を外して顔をぺちゃんこにしてみせるおじさんとかが出ていました。(懐かしい!)
ほかにも身体的な特徴のある方々も登場し、すごく太った方や、背の高い方、爪を全然切らないで長い人なども出演されていました。
その中に体毛の濃い家族が登場したことがあります。
確か中国の方だったと思います。
体中毛むくじゃら、眉毛もつながっていて、顔にも毛が生えています。その頃は「多毛児」と呼ばれていたようです。
そのテレビをきっかけに私も家族から、「お前も多毛児ではないかとか。」と言われたり、「先祖返り」だとか言われて、うちでお前だけなんで毛深いんだろうと言われました。
そのころから、毛深いことは普通じゃないんだなと分かるようになってきて、それが良くないこと、恥ずかしいことなんだと感じるようになってきました。
でもそんなことを言われたって、自分だって好きで毛深く生まれてきたわけじゃない。
自分ではどうしようもないことなので、すごく悲しく思っていました。
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