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友人が直接何も言わないのが逆につらかった
汗っかきで靴下がびしょびしょになるくらい足汗がひどく、靴を何度も洗ったり干したりを繰り返しましたが、足の臭いから解放されることはありませんでした。
飲み会に参加する時にお店で靴を脱ぐのがとても億劫で、もの凄い速さで靴箱に入れたり、他の人の靴からは離れたところに置くようにしていました。
足を人に近づけないようにしていましたが、自分でもわかるくらいに臭いので、友人はもっときつく感じているだろうなと思いました。
でも、友人は気を遣ってくれているのか何も言わず素知らぬ振りをするので、それが逆に不安で思わず
「私の足って臭くない?」
と聞いてしまいそうでした。
食事をする場所でそのような発言をするのも良くないかなと思い、さすがに言えませんでしたが、本当につらいコンプレックスでした。
もともと汗っかきの体質もかなり影響し、サンダルで過ごす分には問題ないのですが、それでも足の裏がベタベタになったり、時々、つま先立ちをして乾かさないとなりませんでした。
靴を履こうものなら酷い時は足の裏が汗でしわしわになって、靴も水分で重たくなっていました。
時には、無駄に父を問い詰めたりもしました。
「お父さんの足って臭いよね」
と小さい頃から父の足の臭いをからかうことはありましたが、まさか自分まで臭くなるとは夢にも思わず。
「お父さんのせいで私の足も臭くなった! どうしてくれるの!?」
と無駄に父を責めました。
しかし父は笑って
「遺伝だから仕方ないよ」
と言うだけでした。父は
「人間なんだから、臭いし、汗だってかく」
と当たり前のことしか言わないので解決にはつながりませんでした。
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