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人間の身体は、自分でも気がつかないうちにいつの間にか老化が始まっていたりします。

そして私を悩ませたのが、いわゆる「白髪」です。

自分でも気がつかないうちに、どんどん増えていた白髪……。

髪が白いとこれほどまでに年をとった印象となることに驚き、また何とかしたいと思いました。

髪の毛を染めるのは簡単ですが、それ以外の方法で白髪をしたいと考えた、私が選んだ白髪ケアについてお伝えいたします。

最初は白髪を気にしていなかった

私の頭に白髪が一本、また一本と出てき始めたのは30代後半でした。

先輩から

「40歳近くなると、白髪が出てくるよ~ 」

と脅されてはいたのですが、たまに一本白い毛を見つけるぐらいでしたので、気に留めていなかったのです。

白髪が出てきたという意識もなく、見つけた白い毛を指でつまんで「エイッ!」と引き抜いていました。

「抜くとかえって白髪が増える」「白髪を抜くと毛が薄くなる」

とか色々聞いてはいたのですが、ろくに気を留めずに抜いていたのです。

ところが40代になってみると、抜いても抜いても白髪が増えてしまって、ただ抜いているだけでは追いつかなくなってしまったのです。

というか、抜くことによってますます白髪を増やしていたのかもしれません。

妹の衝撃発言

40代になって夫が病気で倒れた後、私はそれこそなりふり構わす生活を守るために働いてきました。

仕事以外にも介護やリハビリ、他にも色々な手続きなどをやらなくてはならず、まさにストレスフルな状態でした。

本当に色々なことが大変で、精神的にも肉体的にも疲れ切っていました。

それらのことが原因で、身体に負担がかかっていたはずです。

でも、何よりも「身ギレイにしよう」という意識がなく、見た目にかまっている余裕がなかったのです。

長かった髪もバッサリと切りました。

以前は髪形やカットもすごく気にしていました。

毎月ちゃんと決まったヘアサロンにちゃんと通っていたのです。

いつもの横浜のヘアサロンで半日かけてカットをきちんとしてもらい、他にもカラーリングとトリートメントをしてもらっていました。

でも今は

「そこそこちゃんとしていればいい」

と思い、家の近所の千円カットのヘアサロンで、髪を切ってもらっていました。

まさに切っただけという感じで、10分足らずでカットは終わります。

出来上がったヘアスタイルは、ボブではなく「ただのおかっぱ」という感じでした。

ある日久しぶりに会った妹と、あれこれおしゃべりして久しぶりに気晴らしをした時です。

帰り際に妹が言いにくそうに

「前から言おうと思っていたけど、お姉ちゃん何とかした方がいいよ、その髪……」

とつぶやいたのです。そして

「ヘアスタイルもひどいけれど、白髪がひどすぎるよ。」

と言いました。

「そうかなあ、そんなにひどい?」

と聞くと

「うん、ひどい!」

と繰り返し言いました。

その時私の心の中で、初めて焦りが生まれました。

妹と別れた後、家に帰って鏡の前に立ちました。

じっくりと自分の顔や髪を見てみることにしたのです。

確かに言われた通り、私の髪はひどいことになっていました。

頬までの長さの髪に、白いものが何本も何本もチラチラと見えています。

そしてその白い髪の毛があることで、すごく老けたような印象があると思いました。

年齢が上がることは決して悪いとは思いません。

でもこの外見は、年をとることで得られる精神的な余裕や貫禄を感じることはまったくなく、むしろ「貧乏くさい」とか「みずぼらしい」という印象を与えてしまっているのです。

試しに電気を消して、薄暗い中で鏡を見てみると、白髪が目立たずに印象が若返ります。

老けてみえるのは、やっぱり白髪が原因なんだと、はっきりと分かりました。

確かにこれでは、女性としてどうこうというよりも、人間としてどうなんだろう……と思わず考え込んでしまいました。

病気の夫の介護など、心労があるのも事実です。

しかし、こんな外見で仕事をしていたのかと思うと、本当に恥ずかしく思いました。

一応サービス業と言われる仕事についているのですから、このままではちょっと人前に出れない、何とかしないと!と、ようやく危機感を強く持ちました。

どうやったら白髪はなくせる?

白髪をなくしたいと考えましたが、すぐにその方法が浮かびませんでした。

簡単なのはヘアサロンで髪の毛を染めることです。

でも、忙しくてヘアサロンに行っている暇はなく、また金額が高いことも躊躇する原因でした。

それに夫を家に残して、長時間髪の毛を染めに行く気分にはなれなかったのです。

家で染めることも考えましたが、これは自分自身がイヤでやめました。

昔まだ若かった頃、自分の家でカラーリングをしようとして大失敗したことがあったからです。

当時はもちろん白髪染めではありませんでしたが、少し茶髪にしようと思ってカラーリングをしたら、想像以上に茶色になってすごく困ったことがあったからです。

夫に

「ねえ、私って白髪が目立つ?」

と聞いてみたところ、元気よく

「うん、目立つ!」

と言われてしまい、ますます落ち込んでしまいました。

白髪をなくす方法を、自分なりに色々考えたのですが、なかなか良い方法が見つからず、目立っている白髪を何本か抜くようにして、お茶を濁していました。

リハビリの先生がくれたヒント

白髪に悩む日々を送っていた時、ある日夫のリハビリの先生がヒントをくれました。

夫を連れてリハビリに行った時、その男性の先生は60歳近いのに、ほとんど白髪がないことに気がついたのです。

リハビリをしながらいろいろ話をするのですが、思い切ってどうして白髪がないか聞いてみました。

「先生は60歳近いとのことですが、何だか白髪がないですよね。私なんて40代ですが、白髪にすごく悩んでいて……。」

と言ってみたのです。

すると先生は、にやりと笑って

「実は私も以前はもっと白髪が多かったのですよ。」

と言うのです。

「でもね、意識して食生活を変えてみたんです。それによって白髪を減らすようにしてみているのです。まだ実験中なんですが。」

と言ったのです。

「白髪を減らすって、どんなことをやったの!?」

思わず先生に詰め寄りたい気持ちを抑えて

「それはどういう方法ですか?」

とさりげなく聞いてみました。

先生は笑いながら一言

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