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私がニキビに悩んだのは17歳のころでした。
それまでは、周りからうらやましがられるくらい肌が透き通るように白くて、自分でも自分の長所は白い肌だと思っていました。
中学校のころにほとんどの人が悩む思春期ニキビも全くでなかったですし、部活動でどんなに汗をかいても、夜更かしをしても、お菓子をたくさん食べても肌が荒れることなんてありませんでした。
ニキビなんて一度も出来た記憶がない中学校生活でした。
異変がおきた17歳
しかし、17歳のころ急に肌に異変がおきたのです。
いつもと同じ生活を送っていたのに、ニキビが顔中にできてしまったのです。
当時の私は、本当にそのニキビが嫌で、自分の顔を鏡で見ることにも抵抗があったほどでした。
昔は自慢だったはずの白い肌のせいで、赤いニキビは余計に目立ってしまいました。
それからは毎日毎日悩んでいました。
泣いて親を困らせたこともありました。
色々な化粧品も試しました。
ニキビに効くと聞けば、とにかく全て試してみました。
何を試しても自分ではどうにもできなくなってからは、皮膚科にも通いました。
まずい漢方も毎日飲みました。
ニキビができる原因に、衛生面が関係するときけば母親に毎日シーツを洗ってもらったり、顔をふくタオルは一度使ったものは絶対使わないようにしたり、徹底してニキビ対策をしました。
親には神経質になった自分のせいで本当に迷惑をかけたと思います。
それでも、ニキビは全く治りませんでした。
治らないどころか、生理前などはさらにひどくなってしまうほどでした。
膿が出て血が出るほどになるニキビが顔中にできました。
白かった肌はいつの間にかニキビで真っ赤になってしまいました。
友人のなにげない言葉
毎日ニキビで悩んで一年が過ぎた頃です。
友人にぽつりと、ニキビがよくできちゃうんだよねと会話の流れで話したことがあります。
その時、友人は
「ニキビができる人は、自分に甘い人が多いんだよ。肌なんて努力すれば綺麗になるし、女として努力が足りないだけだよ」
と言われました。
友人はなにげなしに言った言葉だったと思います。
私の肌をみてわざと言ったわけでもないと思います。
でも、その言葉は10年たった今でもとても心に残っています。
「努力」が足りない……
この一年間、色々なことに気をつけて、食事もなるべく脂っぽいものを避けたりしてきたのに、それでもまだ努力が足りないと言うのかと思いました。
私より、その友人のほうが絶対に何もしていないし、肌のこともそう気遣っていないのに、どうして私より友人のほうが肌がきれいなのだろうと思いました。
絶対に、肌というものは努力だけの問題ではないと心で思いましたが、友人のほうが肌がきれいだったのでなんとなく自分の意見は言えなかったです。
それから、たぶん私の心は少しくすんだんだと思います。
あんなに前向きに治る事を目指して気を使っていた生活も疲れたのだと思います。
「肌はきれいになる」と信じなくなりました。
どうせ何をしてもきれいにならないんだと思うようになりました。
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