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19.アニメーションとマンガの境界線について(後編)

2014/11/13 22:07 投稿

  • タグ:
  • アニマロイド
  • モーションコミック

このアニマロイドを実現する上で、
一番ネックになるのは、制作コストです。


既存の技術でもアニメ動画(アニマロイド)の
制作コストをある程度まで削減する方法はあるのですが、
今後はさらに技術革新が進み、簡単により安く動画を作れる環境が
整ってくると思います。


制作コストを削減する具体的な技術としては、
以下の4つが重要なポイントとなります。

(1)3Dキャラクターデータ
(2)モーションキャプチャー
(3)フェイシャルキャプチャー
(4)各種(画像・音楽・効果音・モーション)ライブラリー


(1)の3Dキャラクターデータについては、
マンガロイドの普及した世界では、
効率的に3Dキャラクターを制作するツールが生まれているので、
それを活用することになります。
3Dキャラクターデータは動かせば直ぐにアニメーションになる為、
動画との親和性がとても高い状況です。


(2)のモーションキャプチャーは、クーマリオンや、
次世代のKinectを使用する事になると思います。
これにより動きが簡単に付けれるようになります。

次世代のKinectがどこまで進化しているのか、
非常に気になります。


(3)のフェイシャルキャプチャーについては、
現時点でも下記のようなデバイスが存在するのですが、

http://vimeo.com/86274138

いずれ廉価なデバイスが登場すると思いますので、
誰でも手軽に表情を付けられるようになると思います。


(4)の各種ライブラリーについても
徐々に各種ライブラリー群が豊富になってきておりますので、
時間と共に充実し活用しやすくなると思います。

モーションライブラリーはまだあまりありませんが、
これらがあると非常に動画の制作が楽になります。

また音楽や効果音等は、3-4年前と比べた場合、
無料で使用できる物が格段に増えています。



これらの問題が解決する事でかなり低コストで、しかも個人で
「3Dデータ簡易アニメーション」=「アニマロイド」の制作が可能になりますので、
突出した才能を持つ天才が作品を手掛けることで、かなり質の良い作品が
生まれてくるのではないかと思います。


アニマロイドと似た動きとして、
モーションコミックという、
マンガを簡易アニメーションにする
文化(技術)があります。

https://www.youtube.com/watch?v=NePQkaIWCpE

今週末に「モーションコミックの可能性と現在について語る」という
イベントも東京・本屋B&Bにて開催されるようなのですが、
漫画の今後の進化の方向性を考える上で注目しております。

http://animeanime.jp/article/2014/11/06/20758.html


実は現在、僕もモーションコミックとまでは行かないのですが、
「漫画コマ+声+音楽」という内容の短い動画を作っておりまして、
来週位に公開予定です。 ※動画の後半に「静止画+声」のマンガを載せております。

この動画が、漫画「エクゾジャケット」を知って頂く
キッカケにどこまで結びつくか分かりませんが、
動画でマンガを見る(知る)・・という動きは、
今後も進化を続けて行くと思います。


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