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近代麻雀プレミアリーグ後期決勝第1戦レポート

2016/01/02 19:00 投稿

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2015年8月から最強戦CHで配信されている「近代麻雀プレミアリーグ後期」の各節レポート


後期より月1回で2節を一気に生放送するシステムに変更した近代麻雀プレミアリーグ。今回の出場選手は前期から連続出場となる小林剛・鈴木達也・藤田晋・佐々木寿人、さらに後期より出場の村上淳・滝沢和典・鈴木たろう・和久津晶の8名となった。

決勝2戦の対局・解説はアメーバスタジオの1階で行われた。沿道を歩く人の中には「何をやっているんだろう?」と一瞬足を止める人もいた。
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そんな中始まった決勝1戦めは起家から和久津・寿人・小林・達也の並びでスタートした。
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まず飛び出したのが達也である。
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トイツ3組の配牌からチートイツに寄せ、6巡目にテンパイ。通常なら1枚切れのpai_s_nan.jpgで待つところだが、達也はこのpai_s_3m.jpgを状況的に良いと判断し、pai_s_3m.jpg待ちでのリーチを敢行。捨て牌はマンズをばらまいていて、かつ寿人・和久津の手にpai_s_3m.jpgがない可能性も十分ある。

実際には和久津の手にpai_s_3m.jpgはあった。
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ターツ選択のある2シャンテン。ここで和久津は達也の現物pai_s_4m.jpgを抜いた。そうなれば浮いたpai_s_3m.jpgが出るのは必定。次巡、pai_s_3m.jpgで達也への放銃となった。

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裏ドラは乗らなかったが、こういうアガリは打ち手の気分を高揚させる。狙い通りの手役で狙いごろの待ちでアガリきることができたからだ。一方、和久津としてはどういう気分だったのか? 手牌を進めての放銃だけにダメージはなさそうにみえる。ただ、相手の注文に嵌った感もあり、そういう意味では嫌な放銃になったかもしれない。



続く東2局では寿人が得意のホンイツのアガリを決める。
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放銃したのは和久津。この手牌からである。

和久津の手牌 pai_s_5m.jpgpai_s_5m.jpgpai_s_5m.jpgpai_s_3p.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_5p.jpgpai_s_5p.jpgpai_s_6p.jpgpai_s_9p.jpgpai_s_9p.jpg ツモpai_s_9p.jpg pai_s_pe.jpgpai_s_pe.jpgpai_r_pe.jpg ドラpai_s_3s.jpg

このpai_s_9p.jpgをツモ切っての放銃。だが、ホンイツ模様の寿人がpai_s_2p.jpgを余らせているだけに、ここはてっきり打pai_s_5m.jpgで雀頭を切り替えて放銃を回避するものと予測していただけに驚いた。

和久津「佐々木さん以外の2人にpai_s_5m.jpgが切りづらかったので…」

たしかにこの直前、小林がpai_s_4s.jpgチーの食い仕掛けを入れていた。
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小林の捨て牌には6巡目にpai_s_6m.jpgが捨てられていて、以降マンズは出ていない。
また、達也の捨て牌も序盤から変則的でマンズがずっと捨てられておらず、ようやく12巡目にpai_s_3m.jpgが1枚出た。その後、字牌が続き最後にpai_s_6m.jpgを手出し。
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和久津がpai_s_5m.jpgを切りたくなかったのはこういう状況だったからなのだろう。ただ、直前にpai_s_2m.jpgも通っていたし、ドラのpai_s_2m.jpgも3枚場に見えている。ただ、和久津の手にあるピンズはどれも寿人に通っていないので、消去法で考えれば打pai_s_5m.jpgなのではないだろうか。

特に、寿人は相手の裏を突くような打ち方をすることは少ないタイプ。
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堂々とホンイツ狙いに向かい、テンパイ気配が出て以降ノータイムで摸打しているときはほぼ本物。待ちはともかく安手でないのは間違いない。こういう打ち方は相手に打点や待ちを読まれやすいので損だと思う人も多いだろうが、逆に読まれやすいからこそ相手もプレッシャーを受けるものだ。

こういうことを知りつつ、それでも和久津がpai_s_9p.jpgを捨てたのは、もしかしたら前局の放銃も微妙な影響を及ぼしていたのかもしれない。



その後、流局が続き、供託が3本溜まった東2局3本場。北家・和久津が食い仕掛け、東家・寿人がリーチで攻めているところへ西家・達也がカンpai_s_8s.jpgで追っかけリーチ。pai_s_8s.jpgは山に1枚しか残っていなかったが、達也はすんなりツモアガってトップ目のリードを広げる。
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さらに達也は、東ラスの親で456の三色のカンpai_s_5p.jpg待ちでリーチ。
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こういう待ちはヤミに構えるよりリーチがいい。ツモって裏ドラならハネ満という打点も魅力だが、それよりもヤミにしてもいつ出るか予測がつかないことが大きい。それなら、相手の手を押さえることを優先し、上手くいけば後スジや壁・ワンチャンスなど場が後押しして相手から出ることもある。実際、達也はリーチ後にpai_s_2p.jpgpai_s_8p.jpgが通った。そして、2着めでドラ2枚のチャンス手の寿人がpai_s_5p.jpgをツモ切り。達也の親満のアガリとなる。
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2着→トップへの親満移動だけに状況が一変。達也が圧倒的リードをつけたのだ。が、寿人はすぐに満貫ツモで配給原点まで戻し、ワンサイドゲームになるのを阻止し、南場へ突入した。



南1局。和久津は細かく連荘を重ねたが、マイナスを大きく取り戻すことができず、3本場では小林にリーチタンヤオドラ1を放銃し、親を落とす。

そして寿人の親で迎えた南2局。南家・小林の手牌。
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456の三色とマンズの3メン受けが見えたところで、小林はドラのpai_s_hatsu.jpgをリリース。これを親の寿人がポン。場の緊張感が一気に高まった。

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鳴いた時点で寿人はこの手格好。たがその後、すんなりpai_s_8s.jpgを重ねてテンパイ。小林のpai_s_1m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_7m.jpg待ちリーチを受けながらもカンpai_s_4s.jpgをツモ。親満で達也のトップ目に迫った。

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だが、これでいよいよ一騎打ちかと思ったのも束の間。続く南2局1本場では達也が4巡目にドラのpai_s_haku.jpgを暗刻にしてリーチ。

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これをあっさりツモって、2着め・寿人に親っかぶりをさせるハネ満ツモ。追いついてきたライバルを一蹴した。

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結果、このアガリが決定打となり達也はトップで初戦を終える。2着は寿人。南3局で小林に親満をツモられ激しい2着競りとなったが、続く1本場でその小林から満貫を討ち取って2着をキープ。3着は小林で、東場の放銃が最後まで響いた和久津がラスとなった。

決勝第1戦結果
達也+69.1 寿人+16.1 小林-21.1 和久津-64.1

次回はいよいよ後期最終戦。今回、2着以下の打ち手にとってポイントとなるのは「次戦、達也を3着以下に沈められるかどうか」である。なかなか守備力の高い達也から直撃を取るのは難しい。逆転するには、常に達也以外の3人が主導権を取り続けてツモり続けること。そこに勝機があるだろう。

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