先週のスターティア戦からはや一週間。サイバーエージェント(以下CA)との企業麻雀対抗戦は、今回、あの麻雀ゲーム『MJ』でおなじみのSEGA(以下SG)と対戦することになった。CAは三連勝からの二連敗で迎えたこの一戦。ここは勝利で飾って悪い流れを断ち切りたいところである。

まず、注目されたのはCA選手のいでたちである。今回、CAは選手のユニフォームを用意。これは先週のスターティアを倣ってのこと。胸元には牌を抱えたabemaくんいてなんともカワイイ。
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さて、今回はSGチームに麻雀最強戦著名人代表決定戦にも出場したゲームクリエイター・名越稔洋氏が出場されるということで、普段以上に取材が多かった。対局前には、セガゲームス代表取締役社長CEO・里見治紀氏も加わって写真撮影とインタビューが行われた。
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里見治紀氏(左)「セガは14年、麻雀ゲームを作っていますし、名越もゲーム内に麻雀店経営者として出てきたこともありますので、盛り上げてくれるんじゃないかと思います」



今回も企業対抗戦は3ステージに分かれて行われた。第1ステージは個人戦。

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平均順位の良いほう=各自の順位を合計して数字の少ないチームが勝ち、ということだ。卓組抽選の結果、第1戦は藤田最強位は2卓、名越は3卓でとなり、直接対決はお預けとなる。

開局早々、1卓で大物手が飛び出した。アガったのはSGの斉藤であった。
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リーチ・チートイツ・ドラ6の親倍満をアガって先制。対抗戦常連のCA・生沼は開局から数局で点数を借りる憂き目に遭ってしまった。

だが、その斉藤にCAもう1人の女性雀士・大西が食らいついた。
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親で着実に連荘を重ね、トップの斉藤をまくりにかかる。最終的には2着に甘んじたが、+23.8という大きな2着で初戦を終えた。

3卓では名越とCA麻雀部部長・梅原が対決。
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名越「ペア戦の練習もしたけどいまひとつピンときてなくて」

と語る名越。梅原・対馬の早いアガリになかなかついていけず、結果、この卓はCAにワンツーフィニッシュを決められてしまう。第1ステージ1戦目を終えたところで選手の着順合計は、CA36:SG42でCAがリードした(順位合計の数字が小さいほうが上)。

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2戦目に挑む前、SGチームは高畑が持参したPCの前に集合。何とそこには全選手の成績とポイントが入力されていた。味方選手の誰を押し上げ、敵選手の誰を沈めれば逆転しやすいかを入念に検討。手元には専用のメモを置いて対局に臨んだ。

その甲斐があったか、2戦目はSGが一気に逆襲を果たす。最終的な順位はこちら。青がSG、緑がCAである。
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SGは中位の順位争いで4~6位を占めたのが大きく、この結果、SG37:CA41で1戦目の結果を覆し、第一ステージはSGが先取した。



第2ステージはコンビ戦。
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まず、先鋒・次鋒戦を同時に行う。ここで片方が2勝すればその時点でステージ勝利が決定し、副将戦は行わない。不思議なことに、過去の対戦では全て次鋒戦で決着がついていたが、果たして今回はどうなるだろうか?

先鋒戦は、この第二ステージから登板したSG吉野が大活躍。
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起親の吉野はいきなり親満を連発。
東家・吉野のアガリ形
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東2局で生沼の親に移動した時点で、吉野の持ち点は76000点となっていた。このペア戦は、基本的に味方の持ち点合計が60000点を超えていれば勝ちなのだが、CAは合計点も50000点に伸ばすこともできず先鋒戦を落とす。

次鋒戦は、藤田最強位が参戦。
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こちらはCA対馬とSG村山がデッドヒートを展開。だが、そこへ第一ステージ勝利の立役者・斉藤がハネ満をツモってトップ争いに加わってくる。

東4局 西家・斉藤
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オーラスを迎え、SGがリードしている状況。CAは敵チームからのハネ満直撃かハネ満ツモという厳しい逆転条件を突きつけられた。結果、そのままSGに押し切られ次鋒戦もSGが勝利。これで、副将戦を行うことなく第二ステージもSGに凱歌が上がった。



第一・第二ステージを制したSG。そのため、第三ステージの大将戦を「100pのアドバンテージ+ラス親」を権利をものにした。過去、DeNA戦ではこの条件をクリアして大逆転優勝を果たしたCAだが、今回もその奇跡を起こすことができるか?
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第三ステージ・大将戦は、CA対馬・SG名越・CA藤田・SG斉藤の並びでスタート。
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100pのハンデがあるCA。1着2着ならチーム合計70100点で良いが、ペア戦でワンツーフィニッシュを決めるのは至難の業。1着3着でチーム合計90100点を目指すのが現実的だろう。

だが、CA対馬が立て続けに効果的なアガリを連発。
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東パツの親でSG名越から親満を直撃した。
東家・対馬のアガリ
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対馬は、この後もSG斉藤からホンイツを直撃。
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さらに南1局には名越のリーチを受けながら藤田が直撃に成功。
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西家・藤田のアガリ
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南2局を迎えた時点でCAの持ち点合計は80500点。トップ対馬、3着藤田の並びなので、あと9500点をSGから奪うか、あるいは藤田が4800点差で2着にいるSG斉藤をマクれば条件クリアだ。藤田に手が入りさえすれば、対馬がアシストする可能性が大なので、後者でのクリアが濃厚となった。

南2局 対馬にドラ単騎の仮テンが入った。
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次巡、ツモpai_s_6p.jpg。これで高め678の三色テンパイに取れる。対馬はドラpai_s_2m.jpgを捨ててリーチをかける。

が、このpai_s_2m.jpgを南家・SG斉藤がポンして満貫のテンパイで追いついた。
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pai_s_5p.jpgpai_s_8p.jpgは対馬と同テン。果たしてどちらが引きアガるか?

結果はCA対馬がど高めのpai_s_8p.jpgをツモってハネ満。この瞬間、注目していたギャラリーからも大きなどよめきが起こる。親のSG名越から6000点、子のSG斉藤から3000点を奪ったことで、CA藤田の着順が3着のままでも残りあと500点を詰めれば良くなった。

ラス前。親はCA藤田。この日の藤田は配牌・ツモに恵まれず、なかなか主導権の取れない局ばかりだった。その藤田、序盤でこの形の手になった。
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ところがこのイーシャンテンが一向にテンパイしない。そうこうする間に、イーペーコーになるpai_s_8p.jpgや受けのpai_s_2s.jpgが次々に場に出てしまう。さすがにこのままでは親すら流れてしまう危険があるため、藤田は妥協のpai_s_7p.jpgポンテンをかけた。

だが、その直後に、下家のSG斉藤のテンパイが入ってしまいリーチ。
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南家・斉藤のアガリ
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ラス牌のカンpai_s_2m.jpgツモで1000・2000のアガリを決められてしまった。

オーラス、CAは1300・2600か3900以上の直撃で逆転優勝という条件。だが、ここでもSG斉藤が立ちはだかり、逆に5800点を対馬から直撃。これで勝負あったとなり、SEGAの勝利となった。

名越「最後はヒヤヒヤしました。普段から強いと思っているうちの連中が今日も強かった。彼らは(麻雀ゲームの)コンテンツを作っている代表として十字架を背負っていただけに、頼もしかった」

とチームメートの活躍を讃えていた。

一方、これで3連敗となったCAチーム。対局後の懇親会では悔しそうなため息を漏らしながらも、当日の対局を振り返りながら楽しいひと時を過ごした。
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打ち上げ会場では記念撮影も。左より張敏賢プロ(RTD社長)・梶本・SG高畑・藤田最強位。奥には名越の顔もみえる。

次回の企業麻雀対抗戦は7月11日に開催。サイバーエージェントvs講談社という組み合わせとなっている。当日は、麻雀最強戦・著名人代表決定戦とも重なっておりレポートをすることができない。だが、ニッカンアミューズメントなどで速報が流れるので、当日の結果はそちらでご確認いただきたい。CAチームが連敗の流れを断ち切れるかが注目だ!