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2015年4月から最強戦CHで配信されている「近代麻雀プレミアリーグ」の各節レポート


第五節A卓。
対局者は、寿人(-45.3)・魚谷(-4.7)・石橋(-184.2)・小林(+276.1)の4名。

いよいよここから折り返し。小林の圧倒的優位の状況で、マイナス組がいかに挽回してくるかが注目された。とりわけ第四節で強引な着順操作を敢行した石橋はそれなりのプレッシャーを感じながら卓に着いたに違いない。

その石橋が会心のアガリを決めたのが東2局。寿人・石橋が同じマンズでぶつかった。
東2局5巡目 北家・寿人 ドラpai_s_6p.jpg
pai_s_1m.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_2s.jpgpai_s_3s.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_nan.jpgpai_s_sha.jpgpai_s_sha.jpgpai_s_haku.jpg ツモpai_s_nan.jpg

ここから打pai_s_4s.jpg。ソーズを1メンツ落とし、マンズに走った。早い巡目とはいえ、ここまでやるのはいかにも寿人らしい。

一方、13巡目。石橋の手もあと1枚でマンズのチンイツになるまでに育つ。ここで上家の魚谷から急所のpai_s_7m.jpgが捨てられた。チーテンではないがこれは鳴きたいところ。果たしてどう食うか?
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通常ならペンチャンで鳴くのがセオリーだろう。変化の可能性もあるが、なにより一通でハネ満になる可能性が高い。石橋も一旦は
pai_s_8m.jpgpai_s_9m.jpgを摘んだが、思い直して
pai_s_5m.jpgpai_s_6m.jpgを晒してチーした。

石橋「マンズの上が山にいることが期待できる場況だったので
pai_s_8m.jpgpai_s_8m.jpgpai_s_9m.jpgを手に残しました」

結果、pai_s_8m.jpgツモでテンパイ。すぐにpai_s_7m.jpgツモで満貫のアガリとなった。結果的にはpai_s_7m.jpgをどちらで鳴いてもアガりだったわけだが、pai_s_9m.jpgは山に2枚生きていただけに石橋はより的確な判断を下していたといえる。

このリードを保ったまま迎えた南2局1本場。
南家 石橋の配牌
pai_s_2m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_3p.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_8s.jpgpai_s_ton.jpgpai_s_sha.jpgpai_s_pe.jpgpai_s_haku.jpgpai_s_haku.jpgpai_s_hatsu.jpg ツモpai_s_9s.jpg ドラpai_s_3s.jpg

ここから石橋は得意のチートイツをノーミスでテンパイ。即リーチをかける。
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このpai_s_hatsu.jpgが一発で寿人から出て石橋がリードを広げる。オーラスも寿人のリーチを石橋が交わし、プレミアリーグ初トップを飾った。

第五節A卓 結果
石橋+62.8 魚谷+3.4 寿人-22.5 小林-43.7

だが、石橋のマイナスはまだ120p以上残っている。残り3節で石橋が決勝進出するには最後までトップを取り続けるしかない。



第五節B卓。
対局者は、じゃい(-65.4)・達也(+169.2)・藤田(-72.2)・瀬戸熊(-72.6)の4名。

A卓を終えた時点で-70P付近に4名がひしめいている。数少ないチャンスをモノにできなければそれは即ち敗退に直結する戦いになってきた。

こうなると「アガれるときは確実にアガっておこう」という心理になりやすいが、じゃいには全くそんなことは関係のないことだった。

小さいラス目で南場の親を迎えたじゃい。4巡目にこんな形となる。

南1局4巡目 東家・じゃい
pai_s_4m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_2p.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_6p.jpgpai_s_7p.jpgpai_s_8p.jpgpai_s_2s.jpgpai_s_3s.jpgpai_s_4s.jpg ツモpai_s_2p.jpg

ここでテンパイ取らずの打pai_s_9m.jpg。じゃいはツモる前から決めていたような早さでpai_s_9m.jpgを摘んでいた。その瞬間、「あ、これ一応テンパイか」と気づいたようである。4巡目でこの形なら慌ててテンパイを取らずとも十分に高くなる変化が望める。こんな役なしのカンチャン待ちなどテンパイではないと思っていたのだろう。次巡、ツモpai_s_8m.jpgでアガりを逃す形にはなったが、じゃいは全く意に介していないようだった。

6巡目にこのテンパイになる。現代麻雀の潮流でいえばリーチが多数派なのだろうか? が、じゃいはpai_s_2m.jpgpai_s_3m.jpgツモでの234をみてヤミテンにかまえた。その直後、藤田からpai_s_5p.jpgがこぼれた。が、じゃいの手牌は倒れない。この手を2000点じゃもったいないという思いなのだろう。

次巡、pai_s_5m.jpgツモ。三色こそ崩れたがこれなら納得の形ということでじゃいはリーチをかける。
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この待ちを一発でツモったじゃい。混戦のラス目から一気に抜け出した。

じゃいが微差のトップめで迎えた南2局3本場。ドラpai_s_6m.jpg

先に動いたのは親の藤田だ。
pai_s_2m.jpgpai_s_2m.jpgpai_s_3m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_8m.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_6s.jpgpai_s_8s.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_5p.jpgpai_s_6p.jpg 出るpai_s_5s.jpg

このpai_s_5s.jpgをチーして打pai_s_8s.jpg。ドラの重なりや456の三色狙いに出た。

直後、瀬戸熊からリーチがかかる。
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リーチを受けた直後、藤田もテンパイで追いつく。
pai_s_2m.jpgpai_s_2m.jpgpai_s_3m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_8m.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_5p.jpgpai_s_6p.jpg ツモpai_s_4m.jpg pai_r_5s.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_6s.jpg

pai_s_2m.jpgで、瀬戸熊リーチの宣言牌のpai_s_7m.jpg待ちにとる。だが、次にpai_s_5m.jpgを引いたところで藤田の手が止まった。
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理想は456の三色になる打pai_s_8m.jpgだが瀬戸熊に通っていない。ここはすんなり5巡前に通ったpai_s_2m.jpgとスライドさせ、カンpai_s_7m.jpg待ちを維持するかと思われた。だが、ここで藤田は長考。瀬戸熊の捨て牌にpai_s_1m.jpgpai_s_7m.jpgがあることをみて打pai_s_4m.jpgpai_s_8m.jpg単騎に受け直した。

この直後、瀬戸熊はpai_s_7m.jpgをツモ切り。「ああ~」と思えたのも束の間、瀬戸熊はさらにpai_s_8m.jpgを掴み、藤田へ放銃となってしまったのである。

藤田のアガリ
pai_s_2m.jpgpai_s_2m.jpgpai_s_3m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_5m.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_8m.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_5p.jpgpai_s_6p.jpg ロンpai_s_8m.jpg pai_r_5s.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_6s.jpg

藤田がどう構えても瀬戸熊の放銃は免れない状態。プレミアリーグで瀬戸熊が今ひとつ乗り切れないことを象徴するような一局だった。

第五節B卓 結果

じゃい+54.5 藤田+4.7 達也-18.7 瀬戸熊-40.5

じゃいがトップを死守し、マイナス70p台の争いから抜け出すことに成功。一方、瀬戸熊のマイナスがついに三桁を超え、いよいよ決勝進出が危うくなってきた。

第五節を終えてスコアは以下の通り。
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魚谷・じゃいが2番手グループを形成。残り3戦はこの2人を意識した打ちまわしが展開されるのであろうか? いよいよ予選も終盤戦に突入だ!