(文 梶本琢程)
さあ、いよいよ今年の最強戦が幕を開ける。
今週土曜日15時から、女流プロ代表決定戦 桜の陣が開催。藤田晋最強位、前田直哉鳳凰位に続いて最強戦ファイナル3番目の椅子を争っての闘牌が繰り広げられることになる。
昨年まで女流プロ代表決定戦は1枠だっかが、今年から枠を桜の陣・菊の陣の2つに拡大。近年、女流プロの活躍の場が増えているが、その波は確実に麻雀最強戦にも届いている。その中心人物が二階堂亜樹プロであるのは誰もが認めるところだろう。
昨年はこの女流プロ代表決定戦を制し、ファイナルへ進出。萩原聖人・藤崎智・森下剛任という注目度の高いA卓に座ったが、ここでは麻雀をさせてもらえず完敗。姉・瑠美との姉妹最強位を達成することはできなかった。今年はそのリベンジを達成するためにも、この予選で負けるわけにはいかないところだ。
予選A卓相手3人は、注目する選手に二階堂の名前を挙げていた。
実力・実績からすると当然のように思えるが、話を聞く限りにおいては、強さは認めていても怖さはない、というニュアンスを感じさせた。二階堂の長所はミスの少なさと適切な押し引きだか、それは裏を返せば打牌が信用できるということ。相手にとっても分かりやすいのである。
ただ、だからといって手順を変えたりランダムな押し引きをすれば良いかといえば、麻雀はそう単純なゲームでないから難しい。結局、正攻法で行くしかないのである。
というのが二階堂か長年感じるジレンマなのだが、果たして今年はどう打つのか? あくまで王道を貫くか、それともネオ二階堂打法が見られるのかにも注目したい。
続いて高宮まり。
高宮といえば、高打点攻撃型というイメージがある。昨年はその攻撃を生かして予選を勝ち上がったが、決勝で逆に高宮らしからぬ引き気味の麻雀で敗退。予選で負け、高宮の闘牌を観戦した魚谷も歯がゆい思いをし、食ってかかるように高宮に突っ込みを入れていたことが思い出される。
直前インタビューでは「最近は守備を取り入れている」と答えており、打法改造中であることを明かした。が、改造中はだいたい成績が上がらないもの。本人もそのストレスを感じている様子が見受けられた。一発勝負の最強戦では元の攻撃メインの打法で臨む可能性が強いとみている。
3人目は石井あや。
2011年にこの代表決定戦を制して以降、コンスタントに決勝へはコマを進めるものの、あと1歩が届かない。やはり麻雀プロは実力と結果が伴ってナンボの世界なので、勝ちが遠ざかると次に繋がらないことは本人も熟知しているだろう。昨年、敗退したとき「これで、私はもう女流代表決定戦には呼ばれないかも」と思ったそうで、今年また出場の連絡があったときは正直驚いたそうである。石井はつい最近、実家に1ヶ月ほど帰りそしてリフレッシュして東京へ戻ってきた。女流プロになって数年、少しずつ溜めてきたストレスにそろそろ押し潰されそうになっていたのかもしれない。麻雀は精神的な部分に拠るところが決して小さくない。元々、石井は卓にのめり込まずリラックスして打つほうが力を発揮するタイプ。今回が2回目の優勝な最も近い状態といえるのではないか?
最後、争奪戦で出場切符を掴んだのが大崎初音。
争奪戦では、黒沢咲、涼崎いづみ、安田麻里菜という実力派を制して勝ち上がっただけにその価値は高い。今回は先行逃げ切りの勝ちだったが、大崎の真骨頂はその渋太さである。多くの対局を経験したことで簡単に崩れることが少なくなったようである。本人は「2着が多くて」と謙遜するが、逆に2着勝ち上がりのトーナメントには自信があるということなのかもしれない。昨年の女流雀王で敗れ、今回の女流プロ代表決定戦の争奪戦からのエントリーとなったものの、そこを勝ち上がってきたことは気分的にも十分な追い風になっているに違いない。
このA卓、安定度では二階堂、石井、大崎は互角。高宮は決勝に行けば逆に優勝の可能性が最も高い打ち手とみる。
明日はB卓のメンツを紹介する。
さあ、いよいよ今年の最強戦が幕を開ける。
今週土曜日15時から、女流プロ代表決定戦 桜の陣が開催。藤田晋最強位、前田直哉鳳凰位に続いて最強戦ファイナル3番目の椅子を争っての闘牌が繰り広げられることになる。
昨年まで女流プロ代表決定戦は1枠だっかが、今年から枠を桜の陣・菊の陣の2つに拡大。近年、女流プロの活躍の場が増えているが、その波は確実に麻雀最強戦にも届いている。その中心人物が二階堂亜樹プロであるのは誰もが認めるところだろう。
昨年はこの女流プロ代表決定戦を制し、ファイナルへ進出。萩原聖人・藤崎智・森下剛任という注目度の高いA卓に座ったが、ここでは麻雀をさせてもらえず完敗。姉・瑠美との姉妹最強位を達成することはできなかった。今年はそのリベンジを達成するためにも、この予選で負けるわけにはいかないところだ。
予選A卓相手3人は、注目する選手に二階堂の名前を挙げていた。
実力・実績からすると当然のように思えるが、話を聞く限りにおいては、強さは認めていても怖さはない、というニュアンスを感じさせた。二階堂の長所はミスの少なさと適切な押し引きだか、それは裏を返せば打牌が信用できるということ。相手にとっても分かりやすいのである。
ただ、だからといって手順を変えたりランダムな押し引きをすれば良いかといえば、麻雀はそう単純なゲームでないから難しい。結局、正攻法で行くしかないのである。
というのが二階堂か長年感じるジレンマなのだが、果たして今年はどう打つのか? あくまで王道を貫くか、それともネオ二階堂打法が見られるのかにも注目したい。
続いて高宮まり。
高宮といえば、高打点攻撃型というイメージがある。昨年はその攻撃を生かして予選を勝ち上がったが、決勝で逆に高宮らしからぬ引き気味の麻雀で敗退。予選で負け、高宮の闘牌を観戦した魚谷も歯がゆい思いをし、食ってかかるように高宮に突っ込みを入れていたことが思い出される。
直前インタビューでは「最近は守備を取り入れている」と答えており、打法改造中であることを明かした。が、改造中はだいたい成績が上がらないもの。本人もそのストレスを感じている様子が見受けられた。一発勝負の最強戦では元の攻撃メインの打法で臨む可能性が強いとみている。
3人目は石井あや。
2011年にこの代表決定戦を制して以降、コンスタントに決勝へはコマを進めるものの、あと1歩が届かない。やはり麻雀プロは実力と結果が伴ってナンボの世界なので、勝ちが遠ざかると次に繋がらないことは本人も熟知しているだろう。昨年、敗退したとき「これで、私はもう女流代表決定戦には呼ばれないかも」と思ったそうで、今年また出場の連絡があったときは正直驚いたそうである。石井はつい最近、実家に1ヶ月ほど帰りそしてリフレッシュして東京へ戻ってきた。女流プロになって数年、少しずつ溜めてきたストレスにそろそろ押し潰されそうになっていたのかもしれない。麻雀は精神的な部分に拠るところが決して小さくない。元々、石井は卓にのめり込まずリラックスして打つほうが力を発揮するタイプ。今回が2回目の優勝な最も近い状態といえるのではないか?
最後、争奪戦で出場切符を掴んだのが大崎初音。
争奪戦では、黒沢咲、涼崎いづみ、安田麻里菜という実力派を制して勝ち上がっただけにその価値は高い。今回は先行逃げ切りの勝ちだったが、大崎の真骨頂はその渋太さである。多くの対局を経験したことで簡単に崩れることが少なくなったようである。本人は「2着が多くて」と謙遜するが、逆に2着勝ち上がりのトーナメントには自信があるということなのかもしれない。昨年の女流雀王で敗れ、今回の女流プロ代表決定戦の争奪戦からのエントリーとなったものの、そこを勝ち上がってきたことは気分的にも十分な追い風になっているに違いない。
このA卓、安定度では二階堂、石井、大崎は互角。高宮は決勝に行けば逆に優勝の可能性が最も高い打ち手とみる。
明日はB卓のメンツを紹介する。
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