先日雀王戦を3連覇し、またも麻雀最強戦ファイナルの場に戻ってくることが決定した鈴木たろうプロ。
たろうプロはファイナルでC卓で瀬戸熊直樹プロら強豪と当たるわけですが、その前に一言言いたいことがあるということで、一文特別寄稿していただきました。以下、お楽しみください。
オカルトバスターズという言葉を聞いたことがあるだろうか?
これは十数年前に「月刊プロ麻雀」という誌上で、最高位戦Aリーガーになったばかりの村上淳、μツアー選手の小林剛(数ヶ月後に認定プロ)、棋士会の鈴木たろう(数ヶ月後に最強位)の三人で結成されたユニットなのだ!
当時は実績も無く、無名の三人。
だが、若手同士で勉強会などを開き、いつかベテランのプロたちをやっつけてやろうという気持ちで頑張っていた。
それぞれが仲間内では評価を得ていて自信もあり、生意気にもよく先輩プロたちに麻雀論をぶつけていたので、少しめんどくさい存在になっていたんだと思うw
当時最高位を連覇した古久根英孝プロなんかは、目立っていたのでモロ標的にしてた。ごめんなさい。
そして誌上でその鬱憤を晴らす場を得ることができ、麻雀界に蔓延るオカルトを叩きつぶしてやろうと、自分たちの主張を始めた。
人間の感覚なんて曖昧なものだと唱える。
【鳴く/鳴かない】は鳴かないという選択をしているだけなのにもかかわらず、「鳴かない」という選択の頻度が高いためそれが自然なことだと感じてしまう錯覚である。
麻雀牌が便宜上積まれているが故に、それに対する考察を入れてしまうの間違っている!
次のツモを予測する必要があるなら、アカギ麻雀のような、残りのツモ牌を混ぜて一牌引くような麻雀だと打ち方が変わってしまうのか?と。
後から見た時にタラレバが簡単に判ってしまうからといって、そこに無理やり理由を見出そうとするのはオカルト論であると…
なんて生意気な奴らなんだろうw
というか、最初は舐めていたが徐々にベテランプロの強さがわかっていった。
表面的に表れる些細なミスやオカルト的な思考が、麻雀というゲームにおいてトータルでどれくらい影響するのだろうか?
自分たちがいくら理屈を並べようと、経験やそこからくる大局観などの差を埋めることは簡単ではないと思い始めたからだ。
デジタルに処理できる要素はたくさんあるが、それらを総合的に処理するものは、感覚というアナログなものだからだ。
多少オカルトな要素が入っていたとしても、表現方法はオカルトだとしても、総合力で経験の差を埋めるのは簡単ではないだろうと…
ただ自分たちは間違った要素は取り入れない!そして経験を積み彼らを超える!と…
当時ほぼ実績のなかった三人がそろって同じ大舞台に立つことになろうとは…本当にビックリしている。
小林剛は仕掛けを含めたスピードを意識しながらも終盤まで粘り強い押し引きを、
私、鈴木たろうはウソとホントを交えた高打点と図々しい進行とでも言われそうなスタイルを、
(完)
いかがでしたか?
流れ派の最高峰クマクマタイムを武器とする瀬戸熊直樹プロを、鈴木プロが倒すのか、ぜひご注目ください。
麻雀最強戦ファイナルは12月13日(土)11時開幕!
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勝つのはデジタルかオカルトか?
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