雀鬼の言葉に感動
梶本「じゃいさんの麻雀は第一打に字牌を切らないなど雀鬼流に近い打ち方ですよね。直接、教わったこととかあったんですか?」
じゃい「いやいや全然ないですよ。桜井さんの書物は読み漁りましたけど」
梶本「雀鬼流は色々制約の多い打ち方ですが、それを大変だなと思ったことはありませんか?」
じゃい「ないですよ。『何でそうすべきなのか』を理解したら苦でなりました」
梶本「近代麻雀の付録のDVDを見た桜井さんが、「全員ダメだけど、唯一『麻雀かな』って思えるのはじゃいくんだね」って仰ってたらしいですね」
じゃい「ええ、ホントですか!? いや嬉しいですね。勿体ないお言葉です」
梶本「麻雀を打つときに心がけていることは何ですか?」
じゃい「基本的にはツモることを前提に考えているので、即ひっかけしないとか、地獄待ちに頼らない、とかですかね。一昨年の最強戦ファイナル(近藤誠一プロ・じゃい・小島武夫プロ・佐々木寿人プロで行われた予選B卓)でのチートイツの待ち選択のときもそう」
梶本「地獄待ちの[白]単騎を嫌って[○4]単騎でリーチしたところですね」
じゃい「ただあの[○4]待ちに取ったのは『ツモったら格好いい』と思ったこともありました。そもそも、あの局は[五]を残していたら一発ツモでアガってたんですよ。あの半荘は5の牌がアヤだと思ってたので、残せない牌じゃないので少し悔いています」
梶本「どうして5がアヤだと思われたんですか?」
じゃい「トイツ系の手役を作るときによく重なっていたんで。ま、[○4]単騎リーチはアガれなかったけど、それが後の局に生きたと思います」
麻雀のイメージは「宇宙」
梶本「普段の生活とか仕事において、麻雀から学んだことはありますか?」
じゃい「あります。優しさとか気遣いとかです。全然できてはいませんが」
梶本「麻雀からですか?」
じゃい「桜井さんの本を読んだ影響も大きいですけどね」
梶本「たとえば?」
じゃい「雀鬼流だと打ち方に色々制約があって、色々考えたり壁を乗り越えなきゃいけない。そういうことが私生活でも生きましたね」
梶本「そういうものですか…」
じゃい「あと、麻雀も昔より好きになりました。学生時代は確率だけで打つデジタル雀士だったんです。けど、そこに桜井さんのような考え方を取り入れたらまた麻雀が楽しくなったりとか。逆に麻雀は人の性格も出るので、『あ、こいつは信用できない』みたいなことが分かったりもしますね」
梶本「それまで平面的だった麻雀の世界がいきなり立体的になった感じ?」
じゃい「まさに宇宙ですね。ま、色々な人をみて、相手のことも考えるようになりました。僕ら(インスタントジョンソン)はトリオでやらせてもらってますが、協力しあうとか譲るとか気を遣うなどは、麻雀から得た部分が大きいと思いますよ」
梶本「さて、いよいよ8月9日は最強戦著名人代表決定戦ですが、今年もいけそうですか?」
麻雀最強戦著名人代表決定戦雷神編
出場者
【A卓】植田佳奈 金子昇 じゃい 白川道
【B卓】加賀まりこ 風間杜夫 片山まさゆき 藤田晋
【決勝】A卓・B卓の上位2名
じゃい「自信があるわけではないです。ただ、(著名人代表決定戦)3連覇すれば、その記録はなかなか抜かれないでしょう? それが目標ですかね」
梶本「プロも含め、最強戦で一番打ってみたい相手は誰ですか?」
じゃい「瀬戸熊(直樹)プロですね。まだ一度も対戦したことがなくて」
梶本「瀬戸熊プロは鉄人戦を制して4年連続ファイナル進出を決めました」
じゃい「ひかえ室で一緒に対局を見ているとき、凄く麻雀の話が合うんですよ。あの人も凄く意志のある麻雀を打たれるじゃないですか。凄く面白い。今度は同卓したいですね。その前に著名人で勝たないといけませんけどね」
(近代麻雀9月1日号より一部抜粋)
8月9日じゃいが三連覇目指して打ちます。A卓は無料ですので、ぜひ皆様ご視聴ください!
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