今、報道界では、政府に批判的な発言をする人々が発言の場を奪われている。特にテレビにおいて次々番組を降り、場合によっては番組自体がなくなるという事態を迎えている。
報道特集キャスター金平茂紀氏は、役職にありながら、第一線で報道するという、多分唯一のジャーナリストであった。彼は3月31日付で執行役員を退任する。
3月30日付朝日新聞は「テレビ報道、強まる同調圧力 金平キャスターが語るいま」を報じた。現在のメディアの状況を内部から発言する貴重な発言を行っているので、その一部を抜粋する。
**************************
。TBS「報道特集」キャスターの金平茂紀さんに話を聞いた。
(抜粋)
――偏向を指摘された番組アンカーの岸井成格さんが「NEWS23」から降板しました。岸井さんの件でいま、社内はどうなのでしょうか。
「おおっぴらに議論するという空気がなくなってしまった
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
-
9・11陰謀論。一例、藤田幸久民主党議員2002年質問主意書。2010年3月8日WP紙異例の社説で9・11幻想支持と藤田氏攻撃
-
一覧へ
-
トランプの日本に核兵器持たせる発言は、チェーニ―副大統領(当時)、マケイン上院議員らの主張点。これを中国に対峙させる「ジャパン・カード」
コメント
国民のレベルが、マスコミのレベルであることが、基本認識として要求されるのではないか。マスコミのだらしなさを指摘する人は多いが、それでは、あなたは、社会のあらゆるところで、自分の考え方をはっきり述べているかといえば、ほとんどの人が、「見ざる、言わざる、聞かざる」ではないか。我々一人一人が、自己主張できるようになることが一番大切ではないか。われわれは、他人に対し厳しいが、自己に対して甘いことを、強く認識すべきでしょう。
以前、金平氏が横浜で催された反原発イベントで語られているのを聞いていた時、何かスッキリしなかったことを思い出しました。話の内容は忘れてしまいましたが、この記事の雰囲気に近かったのでないか。
やはり「発信者」として、どうしても孫崎さん(あるいは、日頃よくネット記事でお世話になっている天木直人氏、植草一秀氏等)に比べてホンモノ度に欠ける感は否めません。
それが何処から来るかと言えば、戦う姿勢の度合いが決定的に違うところでしょう。
金平氏の言われることは一々ご尤もですが、事は具体的な「敵」が居る話であり、その悪い奴が誰なのか、何故悪いのか、ダメなものはダメだ-とリスク覚悟で一般人に知らせる孫崎さんらと同列に並べるわけにはいかない次第です。
>>6
人によって受け取り方が違うのでしょう。私は、どちらかというと、孫崎さんは、金平さんに近いと思います。天木氏とか植草氏には体制に対する敵意を見るが、孫崎さんには敵意を見ません。孫崎さんは、明確に日米同盟を否定しておらず、安倍政権の従属度が高いから問題視しておられ、講座での質問に対しても、そのように回答しています。孫崎さんんは、体制に対する提案者であって、安倍氏でなくほかの人であれば、だれでも受け入れられる貴重な外交政策提案をしていると思います。
(ID:43050801)
人間も組織も、耳の痛いことを忌憚なくいう存在が必要なのはいうまでもない。政治も同じだ。
民主主義は非効率だが国民の「質」と隠し事や誇張がない情報が分かりやすく伝えられることが、よい民主主義の前提だろう。そうすれば破滅のリスクの少ないロバストなシステムと思う。
選挙権が18歳以上に引き下げられたが、本当の意味の主権者教育とは、主権者としての義務が果たせる能力をつくること、社会が政治について自由に議論できる場となるようにすることだろう。
その根幹となる情報提供義務を自ら捨てて保身、あるいは大衆迎合の誹謗中傷合戦に走るメディアは、自ら墓穴を掘っていることになる。情報統制に走る今の権力も同じだ。