元外務省国際情報局長である孫崎享氏が『小説外務省』(現代書館)http://goo.gl/Qtmh81の第二弾を刊行された。『小説外務省Ⅱ』(現代書館)http://goo.gl/0MU1dD出版社の紹介。(この部分は省略)
多忙な日々をすごされるなかで、精力的な文筆活動を展開される孫崎享氏が『小説外務省』の第2弾を刊行された。
本書の冒頭に、尖閣諸島の取扱いに関する日中両国による「棚上げ合意」についての重要事実が改めて記述されている。
1972年、北京で行われた日中国交回復交渉。
会談には田中角栄首相、大平正芳外相、橋本恕外務省中国課長が出席した。
裏側で合意文書作りに中心的役割を果たしたのが栗山尚一外務省条約課長だった。栗山尚一氏はのちに外務省事務次官、駐米大使に就任する。
この栗山尚一氏の発言が2012年10月7日付産経新聞(ウェブ版)で報じられた。
「(72年の日中首脳会談で尖閣問
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民主党政権の親米派と親中派との綱引きの中で、親米派が、党を分裂させ、自民党に政権をバトンタッチしたというのが実態で在り、当然に「棚上げ問題」は、外交を無視した行動をとることになってしまった。米国の圧力に対峙できなかった民主党政権の未熟さゆえであるが、自民党に引き継がれても、リベルなグループが手足を縛られ、対米従属政権が、安保法案、TPPを条約批准の前段階まで成し遂げてしまった。憲法改正までもくろんでいた安倍政権は、9条には手を触れないと、国会答弁しているが、米国の圧力をはねのけることができないのでしょう。経済では失敗続きの安倍政権、自民党は選挙を乗り切れるとみているのであろうか。選挙にたとえ勝っても、安倍氏では衰退傾向を変えることができないのではないか。米国従属御用済みの政権に対して、そろそろマスコミの風向きが変わってもよさそうなのですが、様子を見たい。
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植草一秀氏の書評はとても素晴らしいです。
西側の国際社会、とりわけ先進諸国の権力とメデイアが「嘘でも大衆の大半が信ずることで真実になる」と主唱するPRコンサルタントのエドワード・バーニー氏を教祖にして大衆洗脳に乗り出して久しいのですが、9.11以降、そのうねりは決定的に強くなっています。そのうねりは日本にも押し寄せその被害の実例として朝日新聞とNHKの陥落を私たちは目にしています。安倍政権と日本の大メデイアはうねりにほだされて出来上がった結果だと私は思っています。
このように確信犯が跋扈する情勢で「真実」を通すのは本当に大変ですが、世界的には少しずつ変化が見え始めました。西欧諸国、カナダ、合衆国でかなりの数の学者とジャーナリストが立ち上がっています。彼らは米国、イスラエル、英国、サウジアラビア、トルコの秘密機関が犯す偽旗作戦に異議を唱え始めました。トルコではジャーナリストが立ち上がり騒乱が起こっています。
乱暴な言動で評判の悪いトランプ氏が意外に国民の支援を受けて居るその背景にそういう欺瞞の支配層にトランプ氏が一線を画していることへの同情もあると私は睨んでいるのです。支配層、その従者たちは「真実を叫ぶ者」に「陰謀論者」というレッテルを貼って異端視し孤立させることに狂奔します。これまでは脅迫と恫喝と金で支配層は嘘を真実にすることに成功してきましたが、学者やジャーナリストの研究、考察が進むにつれ、今後、そういうでたらめは通用しなくなって行くでしょう。
孫崎先生の中東を舞台にした小説外務省Ⅱが「真実を述べる小説」として日本の腐った権力と学会とメデイアに警鐘を鳴らすことになるのを期待しています。