本年一番発信したかった事。日本史、真珠湾攻撃ほどの愚策はない。「少し頭を使えば破壊的な結果になる」、今原発再稼働、TPP,集団的自衛権、少し頭を使えば間違いだという事が解るではないか
私は本年『日米開戦の正体』を書いた。3万部位印刷された。期待したほど読まれなかった。今後も多分読まれることはないであろう。
ただ次のものはぜひ知って欲しいと思う。この本の冒頭部分を記述する。
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何故今真珠湾攻撃を学びたいと思ったのか。真珠湾攻撃は日本歴史の最大の愚
挙です。世界の戦争を学んだ者なら、全ての人間が真珠湾攻撃は愚挙だという事に同意すると思います
ジェフリー・レコード著『アメリカはいかにして日本を追い詰めたか』とい
う本があります。米国陸軍戦略研究所(U.S.Army War Collage, Strategi
コメント
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昨夜、子供(もう成人してますが)がふたり帰省してきて話をしていましたが、友人のほとんどは、政治的なことにほぼ無関心。ほとんど政治の話はしない、と言ってました。
仕事の多忙さ、様々な興味の対象の増大、その他原因は色々あるのでしょうが、新聞を読む友人もほとんどいない。ほぼネット情報ですね。紙媒体の新聞も、孫崎先生の言われるように、本質的なところを避けているので、どうか、とは思いますが、一応、紙の新聞に目を通す、ということは、関心のない政治のことも目を通すことになる、興味のあることやないこと。。 ネットでは自分の興味のあるサイトしか覗かない。。
昔は、、、とか言い出すと、年寄の郷愁かもしれませんが、情報過多になるにつれて、人間の考える力、読んで理解しようとする忍耐力と読解力が落ちてきている、と感じてしまうのです。自分も情報の波に巻き込まれていると感じます。
何も知らされないよりはいいのかな?
国民の多くが、無関心、また一方的な主張の情報に漬けられていると、民主主義は形だけになってしまう。
現在は戦前より自由はあるはずですが、現実的には同様の状況が起きているように思います。
しかも、兵器の能力、サイバー攻撃、原発・核兵器等々、もっと悲劇的なことが起きる要素もあります。
せめて新年は心静かに迎えたいですが、来年は色んな意味で正念場、でしょうか。
(ID:41518894)
孫崎さんのおっしゃる通り,アベ政権のやっていることは,真珠湾攻撃の時と同じように嘘と詭弁に満ちていることは,少し考えれば解ることなんだよなぁ・・.
しかし,その少し考えると言う多少の作業が何故かあまりなされていない.どうやら私たち日本人の相当の数の人が(多分外国の方々も似た様なものと思うが),儲かる儲からないの利益に結びつくとか,野次馬的に見て面白そうだとか,みんながやっているから,とかにならないと,煩わしい・怠いとかの認識をして敬遠をする,目先の損得勘定で行動するように日常的に慣らされ育てられているように思える.
そうなると,きちんと論理的にまともな主張をする人の話は少し複雑で,理解をするのに少し考える作業が必要なので煙たく感じるようになってしまうが,一方で,大風呂敷を広げて嘘や詭弁を用いる人の話は,単純に感情に訴えるので受け入れやすく,また,ひとつの国の総理大臣が全くの嘘を言う筈もない,もしそうであっても,ひとつくらいはやってくれるだろうの様な思い込みも手伝って,マスメディアも騒いでいないし,嘘くさいと感じていても寄らば大樹の蔭,少し信じてしまう.おかしな事だったら誰かがやってくれるだろうと他人事.
公務に携わる一定の人々に至っては,見まい聞くまい話すまいの三猿状態で,触らぬ神に祟りなし.たとえ国民にとっては憲法違反の上からの指示であっても憲法は直接には罰しない.上層部には逆らわず指示通りに業務を遂行して自分の責任は問われないようにする.上からの指示に忠実に従っただけで,自分たちは決して悪いことはしていない.解っていても生きるため生活をする為だと信じたいし信じ込む.
結局,あなたも私も皆同じ.嘘はうすうす解っているが知らない.見ているが見ていない.聞いてはいるが知ってはいない.その方が得をする.そんな選択か.
希望は,多くの人々が自発的に行動をするようになって来たこと.特に女性の方々と若い方々の感覚と嗅覚と行動力には敬意を表する.男たちや年配者は四の五のあれやこれや言いながらも行動に直接間接に参加してサポートしよう.時には臨機応変で行動をリードしよう.未来は若い方々のためにある.日々の生活も大変だが,私たちも自分でやれる事や出来ること,小さなことでも少しでもやろう.
孫崎さん知的刺激の提供を毎日ありがとうございます.感謝しています.「日米開戦の正体」も読んでいます.(2016年1月1日)
(ID:17522194)
「日米開戦の正体」はサイン本もいただいて大事に読了しました。
当時の人々に内面に切り込んだ、傑作だと思います。今後の世代に時代を読み解く二次資料として読み継がれれば
いいなと思いました。
さて、最近ネットで、日露戦争の際、高橋是清がジェイコブシフから調達して借款の返済が1986年に完済
したとの記事を読みました。1986年といえば、急激な円高を招来したプラザ合意の翌年です。
また、GHQは借款の取立てに弊害のないよう、各戦勝国の賠償金請求を制限したのだとのこと。
高度経済成長を経験した日本はプラザ合意からバブル経済、そして失われた25年となっています。
「日米開戦の正体」の時間軸に戦後をプラスして、金融関係の視点から編み上げた、物語が、贅沢ながら欲しいなーと。