先週ウォルフレンと3日間対談した。
角川出版が、私とウォルフレンの対談を企画した。
最初私はそう乗り気でなかった。ただでさえ、私には多くの批判者がいる。ウォルフレンにも批判者がいる。ウォルフレンの批判者が私に向かわれたらかなわない、そういう思いもあった。
しかし、会ってよかった。
外交的表現に、「agree to disagree」がある。同意していないことを互いに認め、緊張を避ける時に使う。しかし、「agree to agree」と言える状況である。
彼にはいくつか鋭い指摘があった。
特に重要なものは、「選挙法の曖昧さは反対者を落とすのに利用するシステム」というものである。
議員の選挙活動には多額の費用が必要だ。皆、捻出に必至だ。多分、ぎりぎりの所でお金を集めている。ほとんど、全ての政治家は危ない綱渡りをしている。
ここが付け目である。望ましくないと思う人を標的にすればよい。そして検察
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コメント
胸のすく対談ありがとうございました!日本のパワーエリート層が総くずれ的に水準が低下したのは、いろいろな原因があると思います。今回の孫崎さんとウォルフレン氏の指摘が一般に広がるといいなと思います。中国はもちろんフランス、イギリスでも一般市民は、政府やマスコミの意見に対して懐疑的論者が当然いるのに、日本ほど自立派の芽が摘まれている国は世界でもめずらしいのではないかと気づきました。フェルナンド・コルテスらによるアステカ文明の最期を連想されられる昨今でしたが、違う次元で立ち向かうグループもあることを知りました。http://disclosureproject.org/ 一縷の希望は残されている??と救われる想いです。
(ID:18471112)
「日本語の上手下手でその人の知的水準を図る」のは、「一番重要な所を意識的に避ける」習性の持ち主、政官財のエリートたちでしょう。
最後のウォルフレン氏の嘆きは、会社や学校で酷いパワハラ、イジメに遭って、何故じっと耐えるだけなのか、とも聞こえます。