映画「セッション」を見た。

 強烈な映画であった。

 私が自分の人生の中で見た映画の中で必ずベスト5に入る。

 そして、この映画を製作できる米国の映画産業の世界一と言う座はまだまだゆるぎないものと確信した。

 さまざまな視点があろう。

 しかし、私が特に着目したのは、「負け犬にならない」、「戦う」姿勢を見事に描き切ったことである。

 「先生」と「生徒」、「指揮者」と「演奏家」、これが対立した時、「生徒」、「演奏家」側が負けるのは必然である。相手は多大な権力を持っている。簡単に下ろすことが出来る。

 そしてこの映画でも「生徒」潰されかけた。皆そう思った。しかし、見事に戦った。

 日本映画界がどんなに頑張ったって、この「セッション」のような迫力のある映画は作れない。アメリカはまだ死んでいない、復活の力がある、それを示した映画と思う。

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