A:事実関係:

外務省は一日、又吉進・前沖縄県知事公室長を同省参与に起用した。菅義偉(すがよしひで)官房長官が記者会見で明らかにした。沖縄県が激しく反発する米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、助言を得る狙い。地方自治体の幹部職員OBが、外務省参与に就任するのは異例だ。

 菅氏は会見で「又吉氏は国際交流や防災分野における米軍との協力について豊富な経験、専門的な知識がある」と指摘。「外務省でこうした問題を包括的に推進し、助言を得るために任命した」と述べた。

又吉氏は、辺野古移設を承認した同県の仲井真弘多前知事の下で知事公室長として基地問題対応を統括してきた。辺野古移設に向けた海底作業などをめぐって政府と同県の翁長雄志(おながたけし)知事の対立が続く中、又吉氏の手腕を活用して事態の打開を図りたい考えだ。

沖縄県広報課によると、又吉氏は一九七九年に入庁。広報課長、基地対策課