我々の頭には「ロシア悪玉」がこびりついている。本当ににそれでいいか。日本では、ロシア・ソ連の専門家の第一人者は木村浩氏から袴田茂樹氏、そして下斗米伸夫氏と世代交代をしている。この中で、下斗米伸夫氏はどのような見解を持っているのか。

 

A事実関係: 

 、下斗米伸夫著『プーチンはアジアをめざす』に記述されるウクライナ問題の主要点次の通り。

・2013年11月、EUとの協定を重視するウクライナの反政府派が。ロシアとのエネルギー契約を選んだヤヌコビッチ政権に対し、抗議運動を展開し始めた、

 このマイダン革命の支援者の中に、オバマ政権で欧州外交を担当するビクトリア・ヌーランド国務次官補がいた。彼女は12月にマイダンを訪問し、デモの参加者を激励した。夫がネオコンのロバート・ケーガンである。ヌーランドは筋金入りの反ロ者と言えよう。彼女はウクライナ米国協会で、アメリカは親米