村田光平氏は元駐スイス大使である。

 スイスはチェルノブイリ原発事故をみて、被害の危険性から脱原発を決定した。村田氏はこの事実を学び、日本社会もスイスの経験から得られることがあるのでないかと発信した。これが当時の閣僚の反発をかい、公的な叱責をうけた。

 退官後も精力的に脱原発発言を行っている。2つ紹介する。

(1)マスコミの責務について「所感」平成26年5月23日 村田光平

 避難計画の策定の要請は100%の安全が保証されないことを立証するものです(確実に安全ならば、そもそも避難計画自体必要ありません)。

 「エネルギー基本計画」に記された「国は前面に立って原発再稼働を進めていくが、原子力災害対策は地方自治体の責任」 は国の無責任を立証するものです(自治体のみで責任の取りようがない大事故の発生は、フクシマ以来もはや想定内です)。

  福島の教訓はどうなったのでしょう